2000年以降の3回の株価暴落をS&P500で比較してみた。

たーぼうです。2000年以降、大きく3回の株価暴落が発生しています。今回はアメリカの代表的な株価指数であるS&P500において、暴落がどのくらいの期間で起きて、どのくらいの下落率だったか、また元の株価に戻るまでどのくらいの期間を要したのかを調べてみました。

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2000年以降で3回の暴落が起きている。

暴落の定義を、30%以上の株価下落とした場合、2000年以降で3回の暴落が発生しています。まずS&P500の2000年以降の月足チャートを下に掲載してみました。楕円で囲った3つが今回の比較対象の暴落になります。

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下落率と各暴落の期間を表にまとめてみた。

ITバブル崩壊は?

2000年3月に最高値を付けた後、2002年10月に至るまで、実に2年7カ月かけて約50%の株価下落に見舞われています。絶望的な下落期間の長さですが、更には暴落時の最安値から暴落前の最高値に戻るまで4年9カ月もかかってます。

暴落発生から元に戻るまで実に7年4カ月もかかっているわけです。とてつもない長さですね。これほど長いとほとんどの人が投資を諦めたくなりそうな気がします。

リーマンショックは?

ITバブル崩壊からようやく立ち直ったかに見えた、2007年10月11日に暴落前の最高値を付けた後、株価は下落を続け、最安値は約1年5か月後の2009年3月6日です。その間の下落率は-57.69%と3回の暴落の中では一番下落率が酷いです。

また最安値から暴落前高値に戻るまでに4年1ヶ月かかっています。全体的には5年6カ月もかかって元に戻っています。ITバブルショックよりは短い期間でしたがそれでもかなり長いですね。

コロナショックは?

2020年2月18日に暴落前の最高値を付けた後、急激に下落し、わずか34日間後の3月23日に最安値を付けています。下落率は-35.41%で、3回の暴落の中では一番下落幅は小さい。

しかし、僅か34日の間に35%も株価が下落したのは、ITバブルでもリーマンショックで経験したことのない異例のスピードでした。最安値から暴落前の元値に戻るのに要した期間も5か月間と非常にスピードが速かった。

3回の暴落の比較から言える事。

性格の異なる3つの暴落

3回の暴落もそれぞれ特徴が異なることが見えてきました。
 ・期間の長さ(暴落前高値から最安値を経て元の値に戻るまでの期間):ITバブル崩壊の7年4カ月が最長。
 ・下落率:リーマンショックの-57.69%が最大。
 ・下落スピード( 暴落前高値から最安値までの期間):コロナショックの34日間が最速(最短)と言うことが出来ます。

3回の暴落の共通点は?

次に3回の暴落の共通点を見てみます。

下落期間よりも上昇期間が長い

 3つの暴落全てにおいて下落期間よりも上昇期間が長い事。下落するより上昇する方が時間がかかっています。但し「上昇期間÷下落期間」を計算すると1.8倍~4.4倍と幅があります。

下落期間と上昇期間の長さは比例している

もう一つは下落期間が長ければ上昇期間も長く、下落期間が短ければ上昇期間も短いということです。ゆっくり下落した場合はゆっくり上昇しているということですね。

今回の下落(直近高値2022/1/4からの下落)も載せてみた。

2022年1月現在アメリカの株価が軟調が日々が続いていますが、2022/4/29時点で最高値から約-14%程度の下落になっています。まだ今のところは過去3回の暴落と比較すれば、暴落と言うより調整に近い感じはします。(尤もNasdaqは2021年11月22日の高値から約23%下落しています。結構大きな調整になりつつあります。)

現時点で下落期間が115日と、僅か34日間の下落期間で底打ちしたコロナショックからすればかなり長くなっています。ただITバブル崩壊やリーマンショックに比べれば全然短い。

この下落が今のレベルで底打ちするのか?全く見当がつかないですよね。今が本格的な暴落の序章に過ぎないとしたら、これからとんでもない下落に見舞われることになりますが、まあそうならないことを祈っております・・・。

今回の調整はコロナショック以降、過去に例のない角度で株価が上昇していたことに対する反動という面もあるのではないかと考えています。円安もドル建て資産が円換算で増えるのは嬉しいのですが、こんなに急ピッチで進むとちょっと怖さを感じます。

まとめ

2000年以降の暴落のスパンを見ていると、特に10年以上の長期投資をする場合は、かなりの確率で30%以上の暴落に見舞われる可能性が高そうに思います。

特に長期投資の場合、時には数年にわたって-30~-50%の株価下落が起こり得ることを念頭に投資戦略を採るべきと思います。

今回、過去3回の暴落のケースを見てまいりましたが、3回とも期間や下落率がバラバラで性格が異なることがわかりました。ここから得られる教訓は何かを考えると、次の暴落も、コロナショックの時みたいに、「多分1ヶ月ぐらいで底だろう」とか必ずしも決めつけない方がいいかと思えます。

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今回はこの辺で。最後までお読みいただきありがとうございました。投資は自己責任、自己判断にてお願いいたします。