たーぼうです。特に最近のボラティリティの高い相場に接していると、「S&P500やNasdaq100の投信かETFを買って持っておけばOK」と簡単に言い放ってしまうのもどうかなと思ってしまいます。結構株の長期保有って忍耐を要するんですよね。長期株式投資には忍耐を要すると思う理由と売らずに保有し続ける方法について考えてみました。
長期投資では、「買ったら何もしないで放っておく」や「どんな時も毎月淡々と買い増す」が、実は意外と難しい。4つの理由
よく、長期投資では、「買ったら何もしないで放っておくべき」とか「どんな時も毎月淡々と買い増すべき」と言われます。でもそれが意外と難しいのです。では何故それが難しいのか。理由を4つ挙げてみました。
理由1:ニュースは「株を売りたくなる情報」で満ち溢れている。
コロナショックを持ち株を売らずに切り抜けた人が、どれほどいたでしょうか?でも売らずに我慢した人も日々かなりのストレスを感じていたと思います。
だってあの時は「新型コロナ」のワクチンが無かったわけだし、世界中がパンデミックの恐怖に怯えていたわけですから。1日10%以上株価が下げた日も何度かありましたね。人々が先を争って株を売った結果、株価が短期間で35%も落ちたのだと思います。
最近だとロシアのウクライナ侵攻で「もしや核戦争や第3次世界大戦になる可能性もあるのでは?」という恐怖を感じている人もいることでしょう。2011年の東日本大震災時は、「東日本の広範囲で人が住めなくなるのでは?」という恐怖を感じた人も多かったと思います。
理由2:S&P500やNasdaqでも、投資タイミングによっては数年間含み損になる可能性がある
一時期、アメリカの株価指数であるS&P500やNasdaqに連動する投資信託やETFを買ってずっと持っておけば、投資はそれでOKと言う人もいましたね。(最近はあまり聞かなくなって来た?)
それを信じて2022年の秋から2021年の1月にかけてS&P500やNasdaqに連動する投資信託やETFを買った人は、今もしかしたら含み損を抱えているかもしれません。比較的手堅いと言われるS&P500やNasdaqに連動する投資信託やETFへの投資でも、購入タイミングが悪いと数年間含み損から抜け出せない・・なんてことが普通に起こり得るのが株式投資です。
持ち株が長期で含み損状態になるのは嫌なものですよね。長期投資では投資タイミングによってはそうなる可能性があるものなのです。
理由3:下落時には「何もしなくても自分の財産が減っていくという恐怖」、に向き合わなくてはならない。
株価が上がっているときはいいですよね。「何もしなくても自分の財産が増えていく」のですから。ただそれは同時に、株価下落時には、「何もしなくても自分の財産が減っていく」ことも意味します。この「何もしなくても自分の財産が減っていく」恐怖は、株を持った人でないと味わえない恐怖だと思います。
この恐怖に耐えきれなくて売ってしまうのですよね。
理由4:株価が上昇したらしたで利益確定したくなる衝動に駆られる。
逆に、株価が上がって利益が出れば出たで今度は、「もしかしてそろそろ天井じゃないのかな?ここらで売った方がいいのではないだろうか?」と株を売却して、利益確定したくなる衝動に駆られるのですよね。
こんなわけで、実は、「株を買ったら何もしないで放っておく」あるいは「どんな時も予定通り毎月淡々と買い続ける」って意外と難しいものなのです。
どうすれば株を長期保有し続けられるのか?
ネガティブなマスコミの情報から少し距離を置いて考えてみる。
基本的にマスコミの情報は「ポジティブ」な情報より、「ネガティブ」が情報の方が発信量が多いと思います。
先日東北地方で震度6強の強い地震が発生し死者も数人出ています。個人的にはこれだけ強い地震が起きても現時点で死者が数人しか出ないことに驚いてしまうのですが、やはりマスコミの情報は「死者」「寸断された交通網」「脱線した新幹線」など、ネガティブ情報が中心になります。
もちろん日本が災害大国であることには異論はないですが、これらのニュースに少し距離を置いて考えてみた場合、日本が「災害被害を最小限にする技術・ノウハウ」「早期復旧する技術・ノウハウ」で世界でトップレベルの国であることも事実なのではないかと思うのです。
こうした分野でもっと日本が世界に貢献できることがありそうに思いますね。それが投資のヒントになったりもするのではないでしょうか?投資するにあったってこういう考え方も大切なんじゃないかと思います。
迷ったら「未来を信じられるか?」を考えてみる。
コロナショックの時にどういう未来を想像したでしょうか?「人類がコロナに敗北して延々とロックダウンを余儀なくされる未来」なのか「いずれは人類がコロナを克服し、ゆくゆくは元の日常生活が戻る未来」なのか?あのときは後者を信じて投資を続けたほうが正解だったと思います。今後も暴落が起きた時に同じことを考えてみると良いと思います。
もし、長期投資のつもりで買った株を一時的な要因で売りたくなったら、投資対象が5年先、10年先にどうなっているのかを考えてみるといいと思います。
全世界に投資しているなら、未来の全世界が総じてもっと良くなっているか?。アメリカ株に投資しているなら5年先10年先のアメリカ経済が今よりずっと発展しているのか?。トヨタ自動車に投資しているのなら、10年先のトヨタ自動車がどうなっているのか?。を考えてみるといいかと思います。
明るい未来を信じられるなら、例え一時的に含み損を抱えたとしても投資を続けていればいいかと思います。
日々の値動きに惑わされ過ぎずに、淡々と投資を続けられるのが理想
もちろん経済ニュースに耳を傾けるも必要なことだとは思います。ただ長期投資で行きたいのであれば、普段は、上昇しても舞い上がらず、下落時してもパニックにならず、人生を楽しみながら、淡々と投資を続けていくのが、株に向き合う際の日々の基本スタンスとして重要かと思います。
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今回はこの辺で、最後までお読みいただきありがとうございました。投資は自己責任、自己判断にてお願いいたします。