北海道新幹線札幌延伸時のダイヤを考えてみた。

2030年度に現在新函館北斗で終点となっている北海道新幹線が札幌まで延伸される予定です。(但し2030年度開業は厳しそうですね。)今回は完全妄想レベルですが札幌延伸時のダイヤを考えてみました。果たして航空シェアをどの位奪えるのでしょうか?

2022/6/24 ダイヤ修正:各駅停車タイプの「ほっかい」を4往復→5往復に変更しました
2023/9/27 停車駅予想を追加

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ダイヤ作成の前提条件

基本的に東京~新函館北斗間は現行ダイヤを踏襲しましたが、札幌延伸に伴い需要増加が見込まれるため、一部新青森駅止まりとなっている現行のはやぶさ号を札幌行きに変更したりすることで、新青森ー新函館北斗間は現状より増便をしています。

新函館北斗~札幌間は最高時速260km/hの前提でダイヤを組みました。この区間の所要時間はノンストップ種別で57分、各駅停車タイプは83分を見込んでいます。

基本的に、車両のやりくりや駅の配線等の考慮は不十分と思われるため、細かく見ると突っ込みどころが多々ありそうな気がします。気になることがありましたらご連絡頂けたらと思います。

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停車駅の予想

3タイプの停車駅パターンを予想しました。1つは札幌ー新函館北斗間ノンストップの種別です。これは個人的に設定される可能性高いのでは?と思います。東京ー札幌間などの長距離客を最速で運ぶための種別ですね。

準速達種別は中間駅で利用者が多いと思われる駅のみに停車する種別です。長万部は室蘭・苫小牧方面への乗換駅として一定の需要があると思われるのと、新小樽は中間駅で最も人口が多く、観光都市でもある小樽市への最寄り駅として停車すべきかと考えました。

少々迷ったのが俱知安です。世界的なスキーリゾートであるニセコエリアへの玄関口なので特に冬は高需要が予想されます。冬だけでも準速達タイプを停車させたほうがいいかもしれませんね。

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北海道新幹線札幌延伸時のダイヤ案

下り(札幌方面)

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上り(東京方面)

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ダイヤの概要説明

新函館北斗ー札幌間の需要をある程度補う必要があると考え、新函館北斗ー札幌間に各駅停車タイプの列車を5往復設定しました。列車名は「ほっかい」(仮称)としています。昔函館ー札幌間を山線経由で結んでいた特急名称から採用してみました。

新函館北斗ー札幌間は、停車駅を3種類設定しました。
 1、速達需要に答える為の、新函館北斗ー札幌間ノンストップ種別。
 2、ある程度需要が見込める長万部、新小樽のみ途中停車するタイプ。
 3、各駅停車タイプ

基本的には主要駅は1時間に1本程度の列車本数を確保しています。

新函館北斗ー札幌間ノンストップ種別は新函館北斗駅で各駅停車タイプの「ほっかい」と接続できるようなダイヤにしました。

夜行列車も2往復設定してみました(笑)。絶対需要はあると思うんですけどね。。騒音に配慮して0時~6時の間は昼間の半分以下に減速する前提でダイヤを組みました。夜行列車としては始発駅・終着駅の時刻も共にちょうどいい時間帯の列車になったと思います。

下り1本だけ長万部で退避するダイヤになりましたが、この位の本数だとあまり退避は無さそうですよね。一応長万部駅は2面4線で作られるそうなので退避は可能です。

所要時間

北海道新幹線札幌延伸後の速達列車による主要駅間の所要時間はおよそ以下の通りになりました。(カッコ内は現状)やはり新幹線って速いですね・・。

 札幌 ー 新函館北斗  57分 (3時間20分)
 札幌 ー 新青森  1時間55分 (4時間50分)
 札幌 ー 仙台   3時間25分 (6時間30分)
 札幌 ー 東京   4時間54分 (8時間)

北海道新幹線札幌延伸後の鉄道シェアを考察する

正直、東京ー札幌4時間54分だと、羽田ー新千歳の航空シェアを奪うパワーはあまり無さそうですね。以下のサイトによると、同様の所要時間の東京ー博多間(所要時間5時間弱)の新幹線のシェアは9.2%程度らしいです。

でも羽田ー新千歳の年間利用客数がコロナ前で約900万いるので、札幌延伸後は東京ー博多間と同様の鉄道シェアが得られる前提で計算すると、年間82.8万人(1日2300人くらい)は飛行機から新幹線に利用者が転移するかもしれません。

あとは福岡空港と新千歳空港の利便性を比較した場合に新千歳空港のほうが空港から都心に行くまで時間がかかることや、冬季悪天候による新千歳空港の欠航リスクを考えると東京ー博多より東京ー札幌の方が鉄道シェアが高くなる可能性もあるかと思います。

尚、仙台ー札幌間は所要時間3時間半程度なので十分鉄道に勝機があると思います。現在仙台ー札幌は航空便が1日15往復程度ありますが、この航空シェアのかなりを奪えるかもしれません。札幌ー函館・新青森は所要時間的には無敵と言っていいかと思います。

まとめ

こういうダイヤを考えてみるのも楽しいですよね。開業が待ち遠しい気がします。ダイヤが発表されたら、どれだけ当たっている(外れている)のか?、上のダイヤと見比べてみるといいかもしれません。まあ少なくとも夜行は無いでしょうけど(笑)

並行在来線である函館本線の長万部ー小樽間は廃止が決定されたそうです。歴史のある北海道の大動脈だった路線が廃止されるのは寂しいですね。廃止前に1回乗ってみたいな。

羊蹄山をバックに函館本線を走行する列車。こうした光景も北海道新幹線札幌延伸後は見られなくなるのですね・・

尚、現状2030年度の札幌延伸開業は厳しそうで、開業時期は遅れるようです。

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現在の移動時間と1973年移動時間を比べると隔世の感がありますね。

 

道路開通によって木古内駅が函館アクセスに便利になるというテーマで書いた記事です。

今回はこの辺で。最後までお読みいただきありがとうございました。