たーぼう@アラフィフのおっさんです。学生時代(昭和末期~平成初期)通学で相鉄線西谷駅を使っていましたが、先日久しぶりに駅前を通ったら、駅前の風景が昭和~平成初期からほとんど変わっていなかったので逆にびっくりしました。
西谷は昔は各停しか停まらない駅だったのですが、相鉄・JR直通線開通後は特急停車駅になり、2023年3月18日のダイヤ改正以降は唯一通過していた急行も無くなります。今や相鉄にとっては最重要クラスと言ってもよい駅なのです。確かに駅舎は奇麗になりましたね。
でもこの駅周辺の昭和時代からのあまりの風景の代わり映えのなさと、今や特急停車駅というギャップの大きさががこの西谷駅の魅力なのかもしれません。
西谷駅周辺の現状の風景
北口
北口を降りると、いきなり車すら入れない狭い路地に出る。そこから北に歩くと程なく、国道16号に出る。古びた歩道橋やバス停周辺の風景が昭和とほとんど変わっていない。駅のすぐそばなのに歩道の幅が狭く、特に雨の日はすれ違いに難儀する。
西谷駅のバス停は、千丸台、笹山といった大型団地(これらの団地もかなり古くなりましたね)と駅を結ぶバス路線が存在し、利用者は結構多い。バス停には一応バスベイは設置されているが、雨をしのぐ屋根は無く、雨の日は傘をさして待つ必要がある。駅前ロータリー位あればいいのにと思うが、今のところ再開発の話は聞こえてこない。バス停を少し上星川方面に歩いたところに未舗装のタクシー乗り場がある。
16号の歩道橋を超えて新幹線の高架を超える。時折轟音を立てて新幹線が通過する。さらに進むと下の写真のような畑が広がる。この辺の風景は昭和時代から全く変わらなくて逆にびっくりする。
南口
南口に降りるとこちらも狭い道に出るが、一応車が通れるくらいの道幅はある。駅前に昔ながらのパン屋さんが今も健在。たーぼうは高校の帰り道に、このパン屋で良く駄菓子を買って食べながら帰ったもんだ。もうなんだか懐かしすぎるんだけど。もう一軒、昔妙にカセットテープを安く売っていた店が駅前にあったのだけどさすがにその店は無く、今はハラルフード店になっているようだ。
ここから上星川方向に少し歩くと、これまた昭和の雰囲気を色濃く残す商店街になる。その中心にはこの付近で唯一のスーパー「マルエツ」も健在。この辺の風景も全く変わっていない感じだなあ。
西谷駅周辺の家賃は?
↑のサイトで西谷駅周辺の家賃相場を周辺駅と比較すると下表の通りだった
和田町駅 | 5.98万円 |
上星川駅 | 5.08万円 |
西谷駅 | 5.19万円 |
鶴ヶ峰駅 | 5.80万円 |
二俣川駅 | 6.09万円 |
羽沢横浜国大駅 | 5.27万円 |
周辺駅で西谷駅より家賃相場が安いのは上星川だけだったという。新線開通で便利になるのに少なくとも現状家賃は全然盛り上がっていない・・・。西谷より鉄道の便が悪いはずの二俣川、鶴ヶ峰に、1万円近くの差がつけられているし・・・。
うーん、逆に言えば、鉄道の便を重視する人にとって西谷駅はねらい目じゃないかなと思うんですよ。なんたって2023年3月18日のダイヤ改正で、西谷駅は、横浜まで特急で1駅7分、新横浜まで7分、渋谷、新宿、池袋、大手町も全て直通可能という最強の利便性を誇る駅になるのですから。
西谷駅の乗降客数は?
西谷駅の1日平均乗降人員は2021年度で22,430人で相鉄全26駅中12位です。相鉄全駅の中では多い方には入りますが、他の特急停車駅である二俣川(68,149人)大和(95,234人)に比べれば、極めて少ない数字です。
ではなぜ西谷駅が特急停車駅なのかの理由を考えると「乗り換え需要」に答えるためでしょう。例えば、横浜駅に行く人が西谷まではJR直通・東急直通の電車で行って西谷で横浜行きに乗り換えるとか、上星川・和田町の人が西谷でJR直通・東急直通の電車に乗りかえるとか。ですね。
ということは、乗り換え需要を満たすために特急停車駅に設定された経緯ゆえに、例え西谷駅の乗降客数が今後も全く変わらなかったととしても、今後も西谷駅の特急停車は揺るがないと個人的には予想します。
西谷駅の将来は?
現在のところ、昭和時代と全く変わらない風景の広がる西谷駅周辺ですが、特に今のところ駅周辺の再開発の話も聞こえてきません。
今や都内在住のたーぼうは西谷駅を将来どうするかに関して意見を申し上げる立場でもありませんが、ここまで来たならいっそのこと一切の再開発プロジェクトを無視して現状維持に邁進してもらいたい気もしないではありません・・。
何十年かしたら西谷駅は「貴重な昭和レトロな風景の広がる特急停車駅」として重要伝統的建造物群保存地区に指定されるかもしれません。
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