相鉄ー小田急直通復活のメリットを考えてみた。

たーぼうです。相鉄では2023年春に相鉄ー東急直通線が開通し、いよいよ東急東横線、目黒線との直通運転が実現しますが、もう一つ、過去に直通が実現していたもののその後中止となり、現在でも復活要望があるものの実現していない直通先が存在します。それは海老名での相鉄本線と小田急小田原線との直通運転です。この相鉄ー小田急直通線が復活すればどう便利になるのかを考えてみました。

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過去には実現していた海老名での相鉄ー小田急の直通運転

相鉄の小田急乗入れ、最終日 : モハメイドペーパーの      何が出てくるか2
 相鉄の見学会の話が発端となり、それより6年前、相鉄が朝夕に小田急の本厚木まで乗入れていたことをもう一度蒸し返してみたいと思います。海老名は小田急の車両基地ができるまでは何もない所で、駅も相鉄が厚木方面への乗継ぎの便を計るために開設し、小田急がそれに追随

今から60年近く前の話になりますが、実は過去には、海老名での相鉄ー小田急の直通運転が実現していた時期があります。直通運転そのものは、昭和16(1941)年11月25日 ~ 昭和39(1964)年の11月4日まで約23年間続けられました。朝夕に相鉄の電車が小田急小田原線の本厚木まで乗り入れていたようです。上のサイトには当時の貴重な写真が掲載されています。

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相鉄ー小田急直通復活のメリット

実際に小田急に乗っていると、海老名でかなりの乗降があることが分かります。もちろん、海老名駅そのものの利用者も多いとは思いますが、人の流れを見る限り、相鉄ー小田急の乗り換えの流動がかなり多いと思われます。

たーぼうは相鉄ー小田急直通復活すれば、特には、以下3点のメリットがあると考えています。

メリット1:厚木・伊勢原・秦野から横浜方面への乗り換えが不要に

一番のメリットはこれですね。神奈川県の厚木・伊勢原・秦野エリアから横浜方面へ乗り換え不要になり、利便性が増します。これら小田急沿線の厚木・伊勢原・秦野エリアと相鉄の大和・横浜方面との間の通勤通学の流動もそれなりにあると考えられ。直通運転に伴う利便性向上の恩恵を受ける人数も多いと思われます。

メリット2:横浜から箱根方面への座席指定特急の運行が可能になる

相鉄ー小田急直通が復活すれば、横浜から箱根湯本に直通するロマンスカーが設定可能になります。完全妄想ですが、現在の相鉄特急や小田急ロマンスカーの所要時間を参考に横浜~箱根湯本行きの時刻表を考えてみました。

たーぼう作の相鉄ー小田急直通ロマンスカー時刻表(注意:完全妄想です!)

ただ、作ってみるとわかるのですが、直通が実現した場合、横浜ー小田原間では所要時間が最速59分くらいかかりそうですね。この区間の所要時間は東海道線の踊り子号で35分、普通列車でも57分程度なので、所要時間においては東海道線に完敗しそうです。

なので相鉄ー小田急直通ロマンスカーの優位性を考えた場合、横浜ー箱根湯本間をクロスシートで乗り換えなしていける快適性・利便性とか、横浜ー本厚木間、二俣川ー箱根湯本間などの部分利用の便利さなどになるかと思います。

海老名駅ですれ違うロマンスカー。横浜駅乗り入れは実現するのか?

メリット3:道路整備の進捗によって鉄道利用が減少するのを防ぐ効果が見込まれる

近年、神奈川県の県央・西部といった地域では、東名の大和トンネルの拡幅や、新東名や、圏央道といった高速道路の整備が進んでいます。この道路整備進捗に伴う利便性向上によって、従来鉄道利用していた人が車利用や高速バスの利用にある程度転移していくことが予想されます。

この鉄道から道路への転移を防ぐには、鉄道利用そのものの利便性を向上させる必要が出てきます。相鉄ー小田急直通復活によって鉄道利用そのものの利便性を向上させる効果があると考えられます。

新東名・圏央道の整備により、神奈川県でも将来鉄道から道路への利用転移が進む可能性がある。

直通復活の要望も根強いが、相鉄・小田急は難色を示す

厚木市は直通復活を強く要望

相鉄「本厚木延伸」、厚木市が独自案 「課題は承知も…」 | 経済 | カナロコ by 神奈川新聞
厚木市は7日までに、地域活性化のために長年要望してきた相模鉄道本線の本厚木駅延伸について地下トンネル方式などの事業案を独自にまとめた。費用確保などの課題は残されているが、同社は50年前まで小田急線本厚木駅に乗り入れていた経緯があり、“復活”…

2014年には厚木市から相鉄厚木線を地下トンネル形式で本厚木方面に延長する案も出ています。これはかなり大掛かりな案ですね・・・。

相鉄は、設備改修額や運航ダイヤ調整により、現段階での直通復活は困難と回答

相鉄「新たな相互直通乗り入れ先」はどこ? 中期経営計画で検討表明 | タビリス
相模鉄道が「新たな相互直通乗り入れ先の検討・具体化」を新たな中期経営計画で掲げました。2022年度下期の東急直

2020年度の神奈川県鉄道輸送力増強促進会議でも、相鉄の小田急乗り入れの要望は出されましたが、相鉄は「当社車両が小田急線に乗り入れるためには、信号保安設備、車両設備及び駅設備等の改修を行うために大規模かつ多額の設備投資と両社における運行ダイヤの調整が必要であり、現段階での乗入れは困難であると判断しております」と回答しました。

タビリス記事「相鉄「新たな相互直通乗り入れ先」はどこ? 中期経営計画で検討表明」より引用https://tabiris.com/archives/sotetsu-chokutsu/

この記事によれば、相鉄は、設備改修額や運航ダイヤ調整により、現段階での直通復活は困難と回答しています。相鉄としてはJRー相鉄直通線や東急ー相鉄直通線の整備で今は手一杯って感じなのかもしれません。

相模鉄道海老名駅整備事業によって渡り線設置が困難になる?

https://www.city.ebina.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/004/508/20211109gaiyou.pdf

個人的には相鉄海老名駅の手前で小田急小田原線への渡り線を作るだけで直通が実現する気がしていたのですが、現在、相鉄の海老名駅整備事業が行われていることで、直通運転実現に必要な、相鉄ー小田急間の渡り線設置が難しくなると考えられ、実現がさらに遠のいている感じですね。

海老名駅周辺は近年発展が目覚ましい。

まとめ

現実的には、相鉄ー小田急の直通復活が、少なくともすぐに実現することは無さそうな感じですね。ただ今後は、相鉄ー東急直通線の完成で相鉄の大規模プロジェクトが一息つくことや、新東名や圏央道等の道路整備の結果、鉄道側に危機感が出てきた場合には、直通復活の機運が高まるなんて展開もあるのかもしれません。

もともとは要望も多いわけですし、相鉄の路線を座席指定特急が走るのを見てみたいという個人的な想いもあり(まあこれはどうでもいいですよねw)、実現したらいいなと思っています。

最近相鉄の電車ってカッコよくなりましたよね・・。若草色の電車は完全に過去のものになりました。

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