コロナショックで実感した高配当株投資の難しさ

たーぼうです。コロナショック前に買った高配当株ETF(SPYD)で、一時的にかなりの含み損を抱えてしまっておりました。今回は、高配当株ETFの購入経緯やその後の株価、配当実績の動きから得た経験を例に、高配当株投資の難しさについて書いてまいります。

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米国株高配当ETFのSPYDを買った経緯

 19年間勤めていた会社が早期退職者優遇制度を発表したのが2020年1月で、私は早々に退職を決めた。そのころ私はセミリタイヤ後の配当金生活を夢見て、せっせと米国株の高配当ETFであるSPYDを買いこんでいた。2月末時点で私のSPYDの平均購入単価は$38.45。

今思えば正にジャンピングキャッチでしたね。。

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思いもしなかった暴落とその後の長き株価低迷。そして減配。

コロナショックでの下落率はVOOよりはるかに激しかった。

 2020/2/20に$39.72を付けたのを最後にSPYDの株価は暴落を始めました。約1か月後の3/23には$21まで下落。その間の下落率は47%に達した。VOOのコロナショック時の下落率が35.64%だったことを考えれば、下落幅の凄まじさがわかります。

Trading View提供のチャート SPYDの2019年12月~2021年5月7日までのチャート

QQQやVOOよりコロナ前の価格に戻るのに時間がかかった。

 その後はQQQやVOOが夏には元通りの株価に戻ったのに対し、SPYDは株価が長く低迷。4月に一旦$28付近まで戻った後、11月まで28ドル近辺で株価はうろうろしていました。

 低迷していた株価は、ワクチン試験結果良好のニュースをきっかけに2020年11月にようやく上昇を開始。SPYDがコロナショック前の高値を戻したのは2021年3月で実に1年以上を要しました。

追い打ちをかけた大減配

 さらに追い打ちをかけたのは2020年9月期の分配金が前年同月比約41%の大減配になったこと。唯一の取り柄だった配当すら減配となったことでSPYDホルダーにとってかなりショックな出来事でしたね。

結局SPYDを全部売ってしまった。結果的に得も損もしなかったが。。

 コロナショックの暴落からの戻りの悪さや減配でSPYDに対して少々嫌気がさしていた私は、3月から4月にかけて買値近くに戻った時点でSPYDをすべて売ってしまいました。結果的には、ほとんど損も得もしなかったトレードだったが、もし同時期にSPYDではなくQQQやVOOに投資していたらかなり利益が出せたはずなので、このトレードは明らかに失敗だったと思います。

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まとめ。

高配当株の難しさは、購入タイミングの難しさだと思う。

ただ、高配当株は、一定のレンジ内で上げ下げを繰り返すことが多いので、買うタイミングで失敗すると長期間含み損に苦しむことになる。そこが難しいと思います。

また暴落時の下落率の激しさや減配リスクにも注意が必要。逆に言えば、底値付近で買えていれば今頃だいぶ違う気分だったことだろうと思います。

高配当株は、特に定期的な配当が魅力に映るせいか、特に投資初心者にとって魅力的に感じられがちですが、実際は購入タイミングにかなり留意する必要があることから、本当は難易度の高い投資であるということに留意する必要がありますね。

難易度をETFで例えると言えば以下の感じになるというのが今の私の実感です。

難易度大←SPYD(高配当株ETF)>QQQ(Nasdaq100ETF)>VOO(S&P500ETF)→難易度小

高配当株投資の難しさは知っておいた方がいいと思う

本記事は高配当株投資に厳し目になってしまったかもしれないけれど、たーぼうは高配当株投資を否定するつもりはないし、現在も日本株中心に長期投資の一環で高配当株を保有しています。(幸いこれらの株は昨今の資源高で2022年2月現在では好調です。)

思えばこれらの株は、比較的購入タイミングに恵まれていた銘柄が多く、含み損状態からの脱却も早かったですね。やはり購入タイミングで天国にも地獄にもなるのが高配当株と言えるかと思います。

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今回は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。投資は自己責任にてお願いいたします。