VIGとVOO、2つのETFを比較する

2022/10/29 最新情報を反映

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VIGとVOOとは?

・VIGは過去10年間以上連続増配している米国株に投資するETFです。また利回り上位25%が除外されていて配当金を過度に出している企業が構成銘柄に入らないようにしています。

・VOOは米国を代表する企業500社にて構成されるS&P500指数の株式に投資するETFです。

 今回は上記2つのETFを比較分析することでそれぞれの特徴をあぶり出していきたいと思います。

VIGとVOOの概要を比較する

ティッカーシンボル
(ETF名称)
VIG
(Vanguard Dividend Appreciation ETF)
VOO
(Vanguard S&P 500 ETF)
銘柄数289505
経費率0.06%0.03%
配当利回り1.91%1.64%
純資産総額676億ドル(9.9兆円)2,415億ドル(35.6兆円)
上位10銘柄比率29.5%28.5%
株価(2021/5/9時点)$149.35(約22,000円)$406.21(約46,700円)
※2021年12月末時点のデータ。(出典はVanguard社のHPより)

 VOOの方が銘柄数も多く上位10銘柄の比率が低いので分散がされています。VOOの純資産総額がすごいですね。配当利回りは若干VIGの方が高めですが、どちらも1%台で、SPYD,HDV,VYM等の高配当ETFに比べると低いです。

”連続増配株=高配当”というわけではない点には留意する必要があります。どちらも1株から購入可能です。経費率はどちらのETFも素晴らしく低いですね。

上位10銘柄と構成比率を比較する

順位VIG構成比VOO構成比
1UnitedHealth Group Inc.
4.40%Apple Inc.6.85%
2Johnson & Johnson4.00%Microsoft Corp.5.70%
3Microsoft Corp.3.73%Alphabet Inc.3.57%
4JPMorgan Chase & Co.2.85%Amazon.com Inc.3.29%
5Procter & Gamble Co.2.84%Tesla Inc.2.32%
6Home Depot Inc.2.67%Berkshire Hathaway Inc.1.58%
7Visa Inc.2.62%UnitedHealth Group Inc.1.55%
8Mastercard Inc. Class A2.27%Johnson & Johnson1.41%
9PepsiCo Inc.2.10%Exxon Mobil Corp.1.19%
10Coca-Cola Co.2.03%Meta Platforms, Inc.1.02%
※2022年10月末時点のデータ。(出典はVanguard社のHPより)

VIG、VOOの上位10位中で両方に含まれる銘柄は赤色にしています。上位10社中3社が該当します。VIGには配当を出さない銘柄は入らないので構成銘柄は当然VOOとは変わってきます。

VIGは連続増配株のETFということで歴史がありつつも着実に成長している優良企業が入っています。VOOはGAFAMの比率が高いですが、VIGの上位10位中GAFAMはMicrosoftのみしか入っていません。

VOOは1位のAppleと2位のMicrosoftの比率が抜きんでていますが、VIGは上位銘柄でも極端に構成比が高いわけではなく、順位が下がるにつれてなだらかに構成比が下がっている感じです。

セクター比率を比較する

※2022年10月28日末時点のデータ。(出典はVanguard社のHPをデータをもとに作成)

セクター比率は、上位の情報技術とヘルスケアまでは同じですが、3位以下が異なっています。VIGは金融、生活必需品、資本財と言ったセクター構成比が高くなっています。

 ちなみに米株のセクター分類は日本株の分類に慣れた私には非常にややこしく感じます。ちなみにグーグルとフェイスブックは通信サービス(Communication Services)に入っていて、アップルとマイクロソフトは情報技術(Information Technology)に入っています。

チャートを比較する

TradingView社の提供のVIGVOO比較チャート 画像クリックで拡大します

上記は2020年初を起点とした直近2022/10/28までの比較チャートです。オレンジがVOO 水色がVIGです。なお配当分は考慮していません。2022年1月初時点で約10%VIGに比べてVOOがのパフォーマンスが優れていましたが、直近の2022/10/28ではその差は約0.8%と、ほとんど差が無くなっています。ボラティリティはVOOが高いです。VIGは上昇率も下落率もマイルドな動きになっています。

この辺の差は構成銘柄の違いから出てくると思われます。VIGには、Google、Apple、Tesla、Facebook、Amazonといったコロナショック以降絶好調だった株が入っていないことでボラティリティが低くなっているかと思われます。

コロナショック時の値動きを比較する

VIGVOO
ショック前最高値日2020/2/192020/2/19
ショック前最高値$130.91$311.59
ショック最安値日2020/3/232020/3/23
ショック最安値$87.71$200.55
ショック下落率33.00%35.64%
ショック前水準に戻った日
(終値ベース)
2020/8/282020/8/21

コロナショック時においてはVIGが下落幅が少なく底堅い動きになっています。若干VOOの方がショック後の戻りが早かったです。

分配金推移を比較する

VIGは連続配当しているのか?分配金推移を調べてみました。利回りではなく配当額(単位はドル)で比較しています。

Vanguard社の配当データを元に作成

VIGはコロナショックの2020年でも年間で見ればきちんと増配しているのが素晴らしいですね。2021年の増配率の伸びも素晴らしいですし、2022年も9月までちゃんと増配が出来ています。さすが連続増配株ETFと言った感じです。

VOOは2019年までは増配基調を維持できていましたが、2020年は年間で減配になっています。2021年は若干増配していますが、増配率に関してはVIGの方が良く見えます。VOOはもともと無配の企業も多く入っているので配当目的で買うETFでも無さそうな気もしますが、ただ概ね増配基調は維持している点は良いですね。

VOOもVIGも長期で保有すれば、買値に対する利回りという点で高分配金ETFになる可能性を秘めていると思います。

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まとめ

 私は現在VOOに相当する投信である「eMAXIS-slim S&P500」をポートフォリオのコアとして17%保有しています。
 またVIGについては現在7.5%を保有中です。2022年はインフレ抑制のための利上げから特にVOOには厳しい下落基調が続いていますが、VIGは底堅い動きをすることから利上げ局面でも買いやすいため、最近は意識的にVIGを追加購入するようにしていました。

 VOO(eMAXIS-slim S&P500)はGAFAやTeslaなどの米株で最も成長している企業群を取り込めて、加えて分散性も申し分なく、今後もコアに据えていきたいETF(投信)ですね。

これに対してVIGは、連続増配しつつ、かつ成長性も維持してる優良企業で構成される安定感とボラティリティの低さが魅力です。配当利回りは高くは無いですが長く持つことで買値に対しての配当利回りは上昇していくので、その意味でも引き続き長期ポートフォリオに組み入れたいと思います。

今後GAFAやTeslaが不調になる局面においてはVIGがリカバーしていく場面も出てくるかもしません。というわけで今後の私のポートフォリオは下記のような感じで構築していきたいなと思います。

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今回はこの辺で。最後までお読みいただきありがとうございました。投資につきましては自己責任、自己判断にてお願いいたします。