たーぼうです。今年1月に「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020」というイベントがあり、投信ブロガーに人気の投信が投票によって決まるんですが、今年の結果を見るとたーぼうがポートフォリオで最も多く保有する「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」10位だったんですよね。
「えっ?10位?人気無いじゃん」と思って1位を見てみると、同じ三菱UFJ国際投信が運用する「eMAXIS Slim全世界株式」が1位だったわけです。そんなに「eMAXIS Slim全世界株式」っていいのかな?と思って今回は2つのインデックス型投資信託(eMAXIS Slim米国株式(S&P500) と eMAXIS Slim全世界株式)を比較してみることにしました。
ちなみに「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020」のサイトは以下にあります。
2つの投信を比較分析する
概要を比較する
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | eMAXIS Slim全世界株式 | |
信託報酬 | 0.0968% | 0.1144% |
純資産総額 | 4559.28億円 | 1929.28億円 |
上位10銘柄比率 | 27.3% | 15.6% |
対象国・地域の比率 | 米国100% | 米国 58.3% 日本 6.9% イギリス 3.5% フランス 2.8% スイス 2.8% その他先進国 13.3% (先進国計 87.6%) 中国 5.2% 台湾 1.6% 韓国 1.5% その他新興国 4.1% (新興国計 12.4%) |
信託報酬はどちらも素晴らしく低いですね。純資産総額はeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が圧勝してますね。投信ブロガーに人気の投信が必ずしも純資産総額が大きいわけではないわけです。さすがにeMAXIS Slim全世界株式は分散が効いていて上位10銘柄でも15.6%に留まっています。全世界株式には、米国企業は58.3%しか入っていないですね。(「全世界なのに米国が58.3%も入っている」と言った方がいいのかな?)
上位10銘柄と構成比率を比較する
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | eMAXIS Slim全世界株式 | ||||
順位 |
企業名
|
比率 |
企業名
|
国
|
比率 |
1 |
APPLE INC
|
6.5% |
APPLE INC
|
米国
|
3.8% |
2 |
MICROSOFT CORP
|
5.4% |
MICROSOFT CORP
|
米国
|
2.8% |
3 |
AMAZON.COM INC
|
4.8% |
AMAZON.COM INC
|
米国
|
2.6% |
4 |
FACEBOOK INC-CLASS A
|
2.4% |
FACEBOOK INC-CLASS A
|
米国
|
1.3% |
5 |
ALPHABET INC-CL A
|
1.6% |
ALIBABA GROUP HOLDING-SP ADR
|
中国
|
1.1% |
6 |
ALPHABET INC-CL C
|
1.6% |
ALPHABET INC-CL A
|
米国
|
1.1% |
7 |
BERKSHIRE HATHAWAY INC-CL B
|
1.4% |
TENCENT HOLDINGS LTD
|
中国
|
0.8% |
8 |
JOHNSON & JOHNSON
|
1.3% |
ALPHABET INC-CL C
|
米国
|
0.7% |
9 |
PROCTER & GAMBLE CO/THE
|
1.2% |
TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFAC
|
台湾
|
0.7% |
10 |
NVIDIA CORP
|
1.1% |
JOHNSON & JOHNSON
|
米国
|
0.7% |
出典:三菱UFJ国際投信の投資信託説明書より引用 2021年1月27日時点
まず上位4社はどちらも変わらず。違いは全世界株式の上位比率の低さと、全世界株式にはアリババ、テンセントといった中国企業、台湾セミコンダクター(台湾)が入っている所ですね。
パフォーマンスを比較する
設定来データをグラフ化すると過去のパフォーマンスはeMAXIS Slim 米国株式が、僅差ではありますが一貫して上回っています。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | eMAXIS Slim全世界株式 | |||
基準価格 | 変化率 | 基準価格 | 変化率 | |
2018年末 | 9231 | 9254 | ||
2019年末 | 12047 | +30.51% | 11736 | +26.82% |
2020年末 | 13288 | +10.30% | 12788 | + 8.96% |
2021年6月4日 | 16011 | +20.49% | 15184 | +18.74% |
三菱UFJ国際投信の設定来データを使用
上表は1年ごとに基準価格の変化率を計測した表ですがやはりeMAXIS Slim米国株式(S&P500)がパフォーマンスで上回っていることがわかりますね。
まとめ
以上、いくつかのデータを比較してみましたが、やはりたーぼう的には今後も、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)を投資の軸に据えて運用をしたと思いました。
理由としては、過去のパフォーマンスはeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が上回っていることと、新興国や米国以外の先進国については、地域別にETFを運用したと思うからです。あと今特に中国に投資するリスクも感じているので、中国企業が入っている投信は避けたいとも思うのも理由です。
ただ今年の投信ブロガーが選ぶ投信1位に「eMAXIS Slim全世界株式」が選ばれた理由を考えると2020年は米国株がNasdaqを中心にかなり上昇したことを踏まえ、今年は米国株より新興国や米国以外の先進国の株価のパフォーマンスが上回ると踏んだのかもしれないと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。投資は自己責任にてお願いいたします。