VIX指数が高いタイミングで投信(eMAXIS Slim S&P500)を買えばパフォーマンス的に有利なのか?を検証してみた

たーぼうです。VIX指数(VIXはVolatility Indexの略)と言う指数があります。相場急落時など投資家が不安や恐怖を感じている時に上昇し、相場が落ち着くと低下する指数です。別名「恐怖指数」とも言います。特にVIX指数が30を超えると、投資家の不安感がかなり高まっている状況とされています。

ということは、このVIX指数が高まっているタイミングであえて勇気をもって投信を買えば、もしかして安値で仕込めて結果的に定期購入するよりパフォーマンスは良くなるのかもしれないのでは?と考えました。

というわけで、過去に投信(eMAXIS_Slim_S&P500)を、VIX指数が30を超えたタイミングで買った場合と、毎月定期購入した場合と、年初一括購入した場合とで、パフォーマンスがどう違ったのかを検証してみました。

TradingView社提供のVIX指数月足チャート。青線の30を超えると投資家の不安がかなり高まっていることを示す。2020-2022年は結構頻繁に30を超えている。
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eMAXIS_Slim_S&P500を4つの購入パターンで比較した結果

eMAXIS_Slim_S&P5002019年~2022年の4年間に、年間120万円(すなわち4年で計480万円)を投資したと仮定し、以下の4つの購入パターンを比較してみました。

年初一括:年初の最初の営業日に120万円分を一括購入するパターン
定期購入:毎月月初に10万円ずつ購入するパターン
VIX:VIXが30を超えた翌日に年間分の120万を一括購入する。尚11月末までVIXが30を一度も越えなければ12月月初に120万を一括購入する。
ハイブリッド:VIXが30を超えるまでは、毎月月初に10万円ずつ購入する。VIXが30を超えたら年間分の残額を一括購入する(VIXと定期購入を混ぜたような購入方法になります)

4年間計480万円をeMAXIS_Slim_S&P500に投資した結果は?

年初一括定期購入VIXハイブリッド
評価額¥6,928,017¥6,449,175¥6,546,218¥6,715,846
含み益¥2,128,017¥1,649,175¥1,746,218¥1,915,846
利益率+44.33%+34.36+36.38%+39.91%
順位1位4位3位2位
2019-2022の4年間に480万円をeMaxis_slim_S&P500投資した結果

結果は、意外?にも、「年初一括購入の圧勝になりました。つまりは「出来るだけ多くのお金を、出来るだけ長期間市場に置いておく」ことがパフォーマンスを良くする一番の方法と言うことでしょうか。ちなみに定期購入と年初一括では10%位利益率に差がついています。これ結構でかいですよね。

でも年初一括購入って結構勇気がいる買い方ですよね・・・。まあVIXが高い時に買うのも勇気が要ると言えば要りますが。

購入パターン毎に評価額の推移をグラフ化して見ると以下のようになりました。定期購入(赤線)が2020年前半まで消えているように見えるのは緑線のハイブリッドと2020年前半まで全く同じ結果な為です。

もちろん、2019-2022年の4年間がこうだったからと言っても、今後も同じ結果になるとは全く限らないですよね。あくまで「2019-2022年の4年間がこうだった」としか言えないです。

尚、今回は、eMAXIS_Slim_S&P500で検証してみましたが、ダウやNasdaqでやった場合はまた異なる結果になったのかもしれません。

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まとめ

NISA等の年間枠内で投資していく場合、多くの人は毎月均等に購入していくかと思いますが、本当は可能な人は年初一括や上半期で枠を使い切るやり方を検討してみても良いのかもしれません。

2024年から新しいNISA制度が始まりますが、今回の検証の結果的には、出来るだけ早いタイミングでNISAの枠を埋めていくのが、パフォーマンス的には良い結果を生む可能性が高いと言うことを示唆しています。(もちろん今回の結果が未来にも当てはまるかはわからないですが。)

ただ、個人的には、出来たら総額1800万円の新しいNISA枠は最速の5年で埋めていきたいなと考えています。

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最後までお読みいただきありがとうございました。投資は自己責任、自己判断にてお願い致します。