eMAXIS slim 米国株式(S&P500)の基準価格をS&P500株価指数と比較してみました。特に今年(2022年)は変動の乖離が著しい

たーぼうです。S&P500に連動するインデックスファンドの中でも低コストで人気の、eMAXIS slim 米国株式(S&P500)ですが、円建てで為替の影響を受けることから、基準価格ベースでは株価指数のS&P500とは異なる値動きをします。

特に今年(2022年)は、動きの乖離が顕著だったと思います。今回はeMAXIS slim 米国株式(S&P500)の基準価格をS&P500株価指数、ドル円と比較した上で、基準価格の動きの特徴を見ていきたいと思います。

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eMAXIS slim 米国株式(S&P500)の基準価格をドル円、S&P500株価指数と比較

年初を基準として、eMAXIS slim 米国株式(S&P500)の基準価格をドル円、S&P500株価指数と比較したグラフを作ってみました。

今年の為替がほぼ動きの無かった3月上旬までは、概ねeMAXIS slim 米国株式(S&P500)の基準価格が、S&P500株価指数と同じ動きをしていました。しかし3月半ば以降、両者の動きに乖離が出始め、ドル高の進行と共にその差がどんどん広がっていきました。

8/22現在ではeMAXIS slim 米国株式(S&P500)が年初比+6%、S&P500指数は年初比-14%で両者には20%もの乖離が生じています。この乖離の理由が年初比で+18%も進んだドル高です。

ここで、eMAXIS slim 米国株式(S&P500)の基準価格と、S&P500株価指数との乖離+20%と為替変動+18%との間に約2%の差があることが分かります。これは恐らくeMAXIS slim 米国株式(S&P500)は株式から得られた配当をファンド内で自動的に再投資する配当分の差ではないかと思われます。

ドル高に助けられた2022年の日本円からの米国株投資

2022年の米国株は株価指数的にはかなりに株安でしたが、日本円から米国株投資をしていた日本人投資家は、ここまで損をするどころか利益が出ている人も多いかと思います。これはひとえにドル高のおかげですね。

メカニズム的にはアメリカのインフレが進むと、インフレ抑制のために利上げを余儀なくされ、利上げ自体は株価下落要因なので米国の株価は下落する。と同時にゼロ金利を維持し続ける日本と、利上げの進む米国との間で金利差が広がり、その結果対円でドル高が進行。結果的に株安のマイナスが、ドル高で相殺されて、日本円から米国株に投資していた日本人投資家は、円ベースでは損をしているどころか利益が出ている人が多い状況 → というのが2022年のここまでの典型的なパターンですね。

このパターンが崩れるのはどんな場面か?

ではこのパターンが崩れるのはどんなときかを考えてみますと、まず思いつくのは「日本が利上げをする」もしくは、「米国の利上げが止まるかあるいは利下げに転じた場合」に、日米の金利差が縮まり、今度は円高が進行するようになった時ですね。そうなるとこれだけでeMAXIS slim 米国株式(S&P500)の基準価格においてはマイナス要因になってきます。まあ今のところただちに日本が利上げするとは考えにくいので、一番有り得そうなのは、米国の利上げが止まるかあるいは利下げに転じる事でしょうね。もう一つは、米国の利上げが止まるかあるいは利下げに転じた時、果たして米国株の株価的には上昇するのか?下落するのか?と言う所でしょうね。どっちになるのか?判断が難しいところですね。

eMAXIS slim 米国株式(S&P500)の基準価格的に怖いのは、円高・株安の同時進行。

eMAXIS slim 米国株式(S&P500)の基準価格においては、本当に怖いのは株安と円高が同時進行で進むことでしょうね。こうなったら株価指数以上に基準価格の下落率が上回るようになります。

コロナショックの時が2020/2/20の1ドル112円付近から、3/9の101円に急速に円高が進んだ時がありました。(今思えばこの時しこたまドル転しておくべきだったですね(笑))この時がちょうど株安と円高が同時進行で、こうなるとeMAXIS slim 米国株式(S&P500)の基準価格的には最悪の展開ですよね。

尤も、この直後急速に円安が進んで3/26には1ドル111円位に戻るんですけどね。この頃の為替の動きは本当に怖いなあと思います。

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まとめ

eMAXIS slim 米国株式(S&P500)は基本的には毎月淡々と積み立てていくのに適していると思います。ETFと違って指値も出来ないし、買付注文出してから約定するまで日数がかかるので、タイミングを見て買いにくいんですよね。それでも今年は株安局面でeMAXIS slim 米国株式(S&P500)を買い付けたことも結構ありましたが。

為替については、株価以上に予測困難なので、そういう意味でもeMAXIS slim 米国株式(S&P500)は毎月決まった日に淡々と買い付けるのがいいのでしょうね。

最後までお読みいただきありがとうございました。投資につきましては自己責任、自己判断にてお願いいたします。