たーぼうです。今は都内在住ですが、横浜に実家があり、長年横浜に住んでいたたーぼうは、しょっちゅう大和トンネルを先頭にした渋滞に悩まされていました。同様に渋滞に悩まされていた神奈川県民、東京都民は多いのではないでしょうか。例えば土日に横浜市民や東京都民が伊豆箱根富士方面に日帰りでレジャーに行こうとした場合、ほぼ間違いなくここの渋滞につかまりますからね。今回はこの拡幅の概要と、拡幅によって渋滞が解消されるのかを考えてみたいと思います。
大和トンネル拡幅の概要
詳しくは上のリンク先のプレスリリースを見てください。
まず、大和トンネルの位置ですが東名高速道路の海老名ジャンクションと横浜町田インターの間にあります。東京と名古屋を結ぶ大動脈である東名高速道路の中で特に交通量の多い区間ですね。
大和トンネルはもともと3車線で作られていたのですが、このトンネルとトンネル前後区間を片側3車線から片側4車線に拡幅するのが今回の工事になります。車を通しながらトンネルの拡げるのですから素人目で見てもとても大変そうですよね。2016年10月に工事着手してるので結果的に拡幅に5年近くかかったわけです。
何故大和トンネルは渋滞するのか
もともと構造的に半端なく交通量が多い区間
上の位置図を見るとわかるのですが神奈川県の主要な高速・有料道路(東名・新東名・圏央道・小田原厚木道路)ってほとんど、海老名・厚木に集まるようになっているのですよね。おかげで、東京や横浜から、神奈川県西部、伊豆箱根富士、静岡県に行く場合、ほぼ大和トンネルを含む東名の横浜町田~海老名ジャンクションを通ることになります。逆に東京横浜方面に帰ってくる場合、東名、新東名、圏央道、小田原厚木道路から東京・横浜方面に帰ってくるほとんどの車が、東名の海老名ジャンクション経由で横浜町田インター方面を目指します。なのでもともとこの区間(海老名ジャンクション~横浜町田インター)の交通量が構造的に半端なく多い。
(若干話は脱線しますが)本来、新東名は厚木~横浜の区間こそ作ってほしかったな。恐らく用地買収にとんでもなくお金がかかるので断念せざるを得なかったんでしょうね。
上り坂とトンネル構造が渋滞の起点を作ってしまう
加えて大和トンネルは上り線が上り坂になっていて速度低下が起きやすいです。なので特に上り線の渋滞が激しい。もうひとつ、トンネルに入ることで急に暗くなり無意識に減速してしまう車があることで渋滞発生要因になってしまうのですね。特にこの2つの要因が大和トンネルを渋滞の起点にしてしまうんですよね。
う回路はあるのか?
この区間のう回路としては、ひとつは並走する国道246号がありますが、大和トンネルが渋滞しているときはここも渋滞していることが多いのでう回路としてはお勧めしにくいかな。空いていれば比較的高規格で気持ちの良い道路なんですが、あまり空いていることがない。
もうひとつ、圏央道で藤沢に抜けて国道1号と横浜新道経由で横浜方面に抜ける手があります。このルートの場合、藤沢~戸塚が信号のある一般道になっていてここも渋滞が激しいのがネックですね。尤も、この区間は現在圏央道の工事中なので、開通すれば結構う回路として使えそうな気がします。今のところ、2025年度開通予定とのこと。
渋滞は解消されるのか?
今回の拡幅によって渋滞がどのくらい解消されるのか、個人的に非常に興味があるのですが、たーぼうの事前予想的には「渋滞は緩和はされるが解消はされない」とみています。
今回の拡幅によって大和トンネルを先頭とした渋滞は激減しそうですが、今度は横浜町田IC手前と、綾瀬スマートIC~大和トンネル手前にある片側3車線区間がネックになりそうです。この片側3車線区間がある為に、ドライバーはせっかく増やした4車線目の車線をあまり有効に使ってくれない気がするのですよね。結局片側3車線区間の手前で車線変更しなくてはならないから。だから渋滞は緩和されるけどなくならない。
なので、この区間は海老名ジャンクション~横浜町田間が全線片側4車線化されないと、渋滞の抜本的な解消は難しいとみています。本来交通量的には片側5車線位欲しいところですけどね。
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今回は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。