【開通ラッシュ!】2022年秋冬に東京都内で開通した道路3カ所を紹介

たーぼうです。東京都って全国でもどちらかと言えば道路開通が少ない地域だと思います。建物が密集していてどうしても用地買収やら環境アセスメントに時間がかかってしまうからだと思うんですが、そんな都内のしかも23区内で2022年10~12月にかけて相次いで3カ所の道路が開通しました。たまたまタイミングが重なっただけとは思いますが開通ラッシュと言ってもいいかもしれません。

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① 環状第2号線(築地・新橋間)本線 2022年12月18日開通

環状2号線の新橋から築地までの区間は今まで暫定的には通れていましたが、本線部分がいよいよ開通しました。

この区間では虎ノ門-新橋間で既に部分開通していた築地虎ノ門トンネルが、いよいよ全線開通(全長1840m)します。開通すると虎ノ門から築地まで一気にトンネルで抜けることが出来て非常に便利になりますね。都心でしかも一般道でこれだけ長いトンネルが開通することって結構珍しいと思います。

東京都建設局報道発表資料拡大図より引用 2022年10月14日

本当はこの区間は東京オリンピックに間に合うように開通する予定だったのが築地市場移転問題でごたごたした影響で開通がかなり遅れていたのですね。

東京都建設局報道発表資料拡大図より引用 2022年10月14日
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② 環状第5の1号線(千駄ヶ谷)2022年12月3日開通

開通するのは千駄ヶ谷5丁目付近から新宿高校に至る区間で、明治通りの新宿3丁目付近をバイパスする役割を担う路線ですね。開通後はこちらが明治通りを名乗ることになるのでしょうか?開通すると明治通りの新宿3丁目付近を抜ける際の所要時間がかなり短縮されると思います。

東京都建設局報道発表資料拡大図より引用 2022年10月13日

開通区間は約800m程度なのですが、事業期間はなんと33年にもわたっています。(平成2年度(1990年度)~令和5年度(2023年度))いかに東京の都心で道路を作るのに時間がかかるかが改めて感じますね。

平面図 環状第5の1号線パンフレット東京都第二建設事務所発行 より引用 クリックで拡大

この開通区間は、外回り(渋谷→池袋方面の北行き方面)だけがトンネルで抜けるようになっています。反対に内回りは地上を通るようになっています。片側だけトンネルにすることで明治通りとの分岐を立体交差することが出来ていますね。

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③ 補助第26号線(三宿)2022年10月27日開通

補助26号線(東京都道420号鮫洲大山線)は、上記の環状2号や環状5号のような幹線に比べれば補助的な路線ですが、開通すれば品川区から板橋区まで至る、山手通りや環七通りを補完する重要な役割を担う路線になります。

ただ、いかんせん今はコマ切れ状態で開通しているのであまり存在感はありませんが。今回の開通でようやく補助第26号線を使って淡島通りと玉川通り(国道246号)間を行き来できるようになります。

ただ今回の開通でも全線開通には程遠く、現在開通区間の北側にあたる補助第26号線(代沢)[淡島通り~井の頭通り間]が現在事業中です。この区間はまだ航空写真を見ても用地買収がこれからという感じで開通までには相当時間がかかりそう。もし10年後に開通できれば御の字って感じじゃないでしょうかね。

まとめ

個人的には都内の道路においては、移動・流通・防災・安全を考えた場合、できるだけ計画中の道路は早期に作って欲しいなと思います。

特に23区内は、環七、環八、国道20号や国道246号といった幹線道路は比較的早期に整備されたのですが、これらを補完する補助26号のような道路の整備がまだまだということもあって、結局幹線道路の渋滞要因になっている気がしますね。

あとは外環の大泉~東名の区間の開通がいつになるのかかな?地盤沈下の問題が起きたこともあって開通時期が見通せない状況に陥っていますよね。いったいどうなるのかな?

最後までお読みいただきありがとうございました。