一部区間のトンネル工事中止を命じる決定のあった外環道は、完成したらどんな道路になるのかを調べてみた。

外環道は極めて重要な道路だと思うので個人的には工事再開は朗報です。もちろん陥没事故が再び発生しないように慎重に工事を行ってほしいと思います。このまま工事が再開されるのかと思いきや・・

2022年2月28日に「外環道」トンネル工事の一部区間の中止命じる決定を東京地裁が下しました。

陥没が見つかった地域では工事が中断されていますが、陥没した現場を含む一部の区間は、同じ工法では再開できなくなりました。

NHK NEWS WEB 「外環道」トンネル工事 一部区間の中止命じる決定 東京地裁 より引用

残念ながら、開通への道のりは険しそうですね。。

今回は工事概要を調べ、完成したらどんな道路になるのか調べてみました。

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工事区間の概要

 パンフレット「東京外かく環状道路(関越~東名) 事業概要」 より引用

工事区間は関越道の大泉JCTから東名JCT(仮称)までの16.2kmです。JCT部や出入口は地上部分もありますが本線部は全て地下です。完成すれば、東名・中央道・関越道を直接結び、東京から放射状に延びる高速道路同士を接続する極めて重要な道路です。

大阪で言えば中央環状線、名古屋で言えば名二環に相当する道路ですが、これらに相当する道路が未だ首都圏では未完成です。そのせいで、長い間環八や首都高に慢性的な渋滞をもたらしています。本来この区間は50年前に完成しているべき道路だったと思います。

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工事区間の詳細

もう少し、詳しく工事区間を見てみます。

クリックで拡大 パンフレット「東京外かく環状道路(関越~東名) 事業概要」 より引用

ちなみに上記の画像は事業概要パンフレットから引用していますが、パンフレットは下のサイトからダウンロードできます。

ジャンクション・パーキングエリアは?

片側3車線、往復6車線で本線部分は全区間地下です。南から東名JCT、中央JCT、大泉JCTの3つのJCTが作られます。これらは全てフルJCTで完成すれば全ての方面に行き来が可能です。パンフレットを見る限り、将来東名JCTから南へ延伸可能なように、準備工事がされるようです。

途中にパーキングエリアは無いです。本線が地下だし地上もほとんど住宅街なので作りたくても作れなかったのでしょう。

出入口は3カ所

東八道路IC

中央JCTに隣接して設けられる出入口。外環道の両方向と中央道両方向への行き来が可能な出入口になる。これが出来ると中央道八王子方面への入口が無い高井戸ICの欠陥を補完できるのも大きい。ぶっちゃけ外環本線開通に先駆けて、このICだけでも先に作って中央道八王子方面への入口を確保してほしい・・。

青梅街道IC

青梅街道に接続する出入口。大泉JCT方面へしか行き来が出来ないハーフICです。

目白通りIC

大泉JCTに隣接して設けられる出入口。外環の東名・中央道方面しか行き来が出来ないハーフICです。

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まとめ

工事再開は朗報ですが、完成はいつになるのかが気になりますね。でも不確定要素が多すぎてわからないでしょうね。全く根拠は無いですがあと最低10年はかかりそうな気がします。工事の安全と、早期の完成を祈っております。

個人的には本線をもう少し南に伸ばして第三京浜までを事業区間にしてほしかったなあと思います。東名JCTまで工事が完成しても、多分環八の瀬田交差点の渋滞は相変わらずでしょう。むしろ外環から第三京浜を目指す車が増えて瀬田交差点の渋滞は悪化するかもしれません。

参考リンク

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今回はこの辺で。最後までお読みいただきありがとうございました。