Windows10は2025年10月14日にサポートが終了します。今日は2023/12/14なので、サポート終了まであと約1年10カ月ですね。
では、Windows10ユーザーはサポート期限までに何をする必要があるのでしょうか?現状考え得る選択肢を3つ紹介します。
Windows 10ユーザーは今後サポート期限まで何をすべきか?3つの選択肢
今後Window10ユーザーはサポート期限までにどうすべきか?。現状考え得るのは下記の3つの選択肢です。
選択肢①:Window10パソコンをWindows11にアップグレードする
意外と、Windows11へのアップグレード要件ってハードウエアのハードルが高いんですよね。特にCPUとかは2018年頃のCPUでもアップグレード要件を満たせない物が有ったりします。自分の場合も2018年に組んだ自作PCのCPUはアップグレード要件未達だったので、より新しいCPUに交換したことでアップグレード要件を満たすことが出来ました。
僕のケースのように、もし自分のPCが買ってから5~6年しか経ってなければ、パーツ交換無しか、CPU交換のみでWindows11にアップグレード可能な可能性があります。
また特に自作PCなら、古いものでもCPU、マザーボード、メモリーに至るまで交換すれば、Windows11対応PCのアップグレード要件を満たすことは不可能ではないかと思います。但しあまりに多くのパーツを交換すると、コストがPC買い替えとほぼ変わらなくなる気もしますが・・。
PCのアップグレードを検討中の人は、まずは今のPCで「PC正常性チェック」を実行してみて、自分のPCがアップグレード要件に何が足りないのか?について調べてみましょう。
選択肢②:Windows11PCに買い換える
特にパソコンのハードウエア要件が未達の場合、恐らく多くの人にとって一番無難な選択肢は、このWindows11PCに買い換えることですね。2018年頃に買ったPCでも2025年には7~8年経つわけで、そうなると性能的にも古くなって来るし、そろそろ買い替えを視野に入れてもいい時期になるかと思います。
買い換えた場合のパソコンの値段は2023年12月の今時点で、ノートパソコンだと6万台~、デスクトップPCだと5万円台~(ディスプレイ別)で、Windows11PCに買い換えることが出来ます。中古だともっと安いけどパソコンはある意味消耗品でもあり、長く使うなら特に個人的には新品がお勧めかな。
買い換えタイミングについては、個人的には2025年の10月にサポート期限ギリギリのタイミングで買い替えるのはあまりお勧めはしませんね。買い替え需要が高まって一時的に注文が殺到して納期が延びて入手できないとか、PCの価格が高騰する可能性も考えられるからです。(もちろんそうならない可能性もある。)
少なくとも2025年の上半期までに買い換えるのがタイミングとしては無難でしょうね。
他のOSのデバイスに乗り換える手もある。
Windows11PCに買い換えでは無く、この際Windowsパソコンから決別し、他のOSのデバイスに乗り換える選択肢もあります。例えばChromebookなら3万円程度で新品が入手できます。Androidタブレットなら2万円前後で買えたりします。
iPadは新品で約5万から、Macの場合、デスクトップにせよ、ノートにせよWindowsよりお高めにはなります。
メリットとしては、Mac以外ならより安価に買い換えられる可能性があること。デメリットとしては、windowsPCとは使い勝手がかなり変わること(良い面も悪い面もあることでしょう)。Windowsから他のOSへの環境移行に手間取る可能性があることでしょうか。
選択肢③:Windows 10 ESUに加入し引き続きWindows10を使い続ける。
個人的に最もお勧めしないのが、今回発表されたWindows 10 ESUに加入する選択肢です。最大3年しか期限が延長されないし、(2023/12月現時点で価格は未定ですが)恐らくコストが無茶苦茶高くなると思われます。
このサービス、本来はどうしてもWindows10でしか動かないシステムを使っているからWindows11にアップグレードできないPCのある企業向けのサービスだと思われます。要は「3年間猶予を与えるからその間にシステムをWindows11対応にしなさいね。」ってマイクロソフトは言ってるわけです。
というわけでこのサービスはどちらかと言えば個人と言うよりかは企業向けのサービスで、個人が加入するメリットはほぼ無いと思います。
Windows 10 ESUの概要
2023/12/6にマイクロソフトから、サポート終了後も引き続きWindows10を使い続けたい人や組織向けに有償提供されるセキュリティアップデートプログラムの概要が発表されました。
その内容はサポート終了後もWindows10を使い続けたい企業や個人は、有償で「Windows 10 ESU」(Windows 10用の拡張セキュリティ 更新 (ESU) プログラム)に加入してくださいね。とのこと。内容詳細は以下のマイクロソフト社のリンクをご参照願います。
このプログラムについて調べてみました。
詳細は上のリンクを参照していただきたいのですが、以下に要所を抜粋します。
誰に対して提供されるのか?
もともとは、Windows11への移行準備に時間がかかる企業向けを想定したプログラムだと思うのですが、どうしてもWindows10を使い続ける必要のある個人に対しても提供されます。
セキュリティ更新の提供期間は?
このプログラムに加入すればは最大3年間Windows10のセキュリティアップデートが提供を受けることが出来る。つまり2025年10月15日~2028年10月14日まで。
マイクロソフトとしてはその3年間中にWindows11への移行準備を済ませて欲しいと言うことでしょうね。
どのくらいの価格で提供されるのか?
現時点で価格は未定。ただ Windows 365というクラウドPCサービスのユーザーには無料で提供されると書いてあります。このサービスの価格をみると最低でも月額4,380円以上かかるみたいで、この価格ならばどう見ても個人ユーザー向けの価格ではないですね。
推測ですが個人向けの Windows 10 ESU はかなり高い価格になりそうな気がします。少なくとも年間1万円程度では済まないのではないか?と思われます。あくまで推測ですが。
尚Windows7でもESUのサービスがありましたが、3年間で約¥56,000を支払う必要がありました。この位の価格だと安い新品パソコンが買えちゃいますね。
【注意喚起】「何もしない」は一番やってはいけない行為です。
これは最もやってはいけない行為なのですが、Windows10サポート終了も、Windows11へのバージョンアップも、PC買い替えも、Windows 10 ESU加入のいずれもせずに、引き続きそのままWindows 10を使い続けたら一体どうなるのか?
Microsoftによれば引き続き動作はするそうです。
⇒つまりマイクロソフトはサポート終了後に、Windows 10 ESUに未加入のWindows 10PCであっても、強制使用停止させるようなことはしないようですね。
もちろん、警告メッセージみたいなものは、出るかもしれませんが。
ただし、少なくともサポート終了後にWindows 10 ESU未加入の状態でWindow10PCを使い続けるのは危険行為なのでやめましょう。
よく、「自分のPCには大したもの入ってないから別におかしくなってもいいんだ」とか言う人がいますが、セキュリティアップデートもなく脆弱性が放置されたままのPCで何が問題かと言うと「知らずのうちに自分のPCが、何者かに乗っ取られて他のPC の攻撃に使われる」なんてリスクもあるのですよ。
まあインターネット接続を切ってそのPCでは2度とネットに繋がないなら問題ないかと思いますが。
補足
実はWindows10は「最後のバージョン」になるはずだった?
Windows 10 ESUのニュースを見た時、マイクロソフトって商売上手だなあ・・と思いました。Window10が最後のバージョンのOSになるって言ったじゃない!と怒っているユーザーもいるでしょうね。
ほとんどのWindow10ユーザーはWindows11PCへの買い替えが最も現実的な選択肢でしょうね。
現状のWindows11とWindows10のシェアは?
この記事によれば、2023年12月時点で、Window10のシェアが約61%、Window11のシェアが約35%でまだまだWindow10ユーザーが多いんですね。
もっともグラフではWindow11ユーザーは毎月じりじりと増加はしています。まあまだあとサポート期限まで1年以上ありますからね。ぎりぎりまでWindows10で粘って期限まで、サポート期限の2025年になったら買い換えようとする人も多いのかもしれません。
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