【重要開通続出】令和6年度(2024年度)の高規格道路開通について【新名神・名豊道路・道東道・東海環状】

毎年8月末頃出る国土交通省(道路局)の概算要求を見ると翌年度に開通する高規格道路(高速道路や高規格バイパス)がわかります。早速令和6年度(2024年度)の開通予定道路を見てみると、これがなかなかの大物揃い(ここでは大物=地域の車の流れを大きく変えるような重要な開通)だったので、いくつかピックアップして紹介します。

ちなみに開通予定が2024年度(令和6年度)の場合、実際には年度末である令和7年3月(2025年3月)頃に開通すること多いです。すなわち2023年9月の今からすると、多くはまだあと1年半くらい先の開通になります。また工事が遅れたりして開通が翌年度以降にずれ込んだりすることも結構あるので、あくまで2023年9月時点での開通見通しと言うことになりますね。

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令和6年度(2024年度)開通の高規格道路

下の図は高規格道路ネットワーク図に令和6年度(2024年度)開通の箇所を吹き出しで追加した図になります。

令和6年度 道路関係 予算概算要求概要(国土交通省道路局)より引用 ※クリックで拡大します

もともとは以下の概算要求に掲載されていたものを引用しました。引用元の資料は以下のリンク先になります。

https://www.mlit.go.jp/road/content/001625451.pdf

さて上記の中で個人的に特に重要な開通と思われる区間をピックアップしますね。

新名神高速道路(大津~城陽間)は開通延期に・・・

令和6年度開通で最も重要なのはこの新名神(大津JCT~城陽JCT)の開通だったのですが、2024年(令和6年)1月17日のNEXCO西日本の「E1A 新名神高速道路 大津 JCT(仮称)~城陽 JCT・IC 間 連絡調整会議(第2回)」にて2024年度の開通は困難であることが判明しました。尚延期後の開通時期がいつになるかは現時点では未定です。詳細は以下のリンク先のPDFファイルをご参照ください。

https://www.w-nexco.co.jp/emc/emcpdfs/20240117155718-01.pdf

渋滞多発区間を迂回可能になる重要な開通になる

現在名古屋~大阪間を名神・新名神を使って通過する際のネックになっているのはダブルネットワーク化されていない草津JCT~瀬田東JCTや大山崎付近です。

この新名神(大津JCT~城陽JCT)の開通で、新名神と第二京阪が接続されるので、名神を全く使わずに名古屋ー大阪間を行き来できるようになり、開通後は大阪~名古屋のメインルートは第二京阪・新名神経由になる気がします。

NEXCO中日本サイトより引用

その先の八幡京田辺JCT~高槻JCTは2027年度開通予定

実はこの先の八幡京田辺JCT~高槻JCTも開通すれば、新名神全通となってもっと良かったのですが、この区間は2027年度開通目標なので3年程度遅れる見込みです。

名豊道路(蒲郡IC~豊川為当IC間)開通で、浜松~名古屋間が無料バイパスで繋がる!

名豊道路(蒲郡IC~豊川為当IC間)の開通もかなりインパクトのある重要な開通です。名豊道路最後の未開通区間である蒲郡IC~豊川為当IC間が遂に令和6年度に開通するのです。

国土交通省中部地方整備局より引用

ここが開通すると浜松市の国道1号篠原交差点~名古屋市緑区の国道23号折戸交差点まで約100kmの区間が信号の無い立体交差道路で結ばれます。開通すれば名阪国道と並ぶ神コスパ道路になるはずですねw。うちの近所にもこういう道路があるといいなあ・・。

ただ、暫定2車線(片側1車線)区間が多くあり、制限速度も60km/hなので東名や新東名と比べれば名豊道路経由は所要時間はだいぶかかるはずです。無料で便利な道路ということもあり車が集中して渋滞も頻発することでしょう。全線4車線化が必要かと思います。

道東自動車道(阿寒~釧路西)開通で遂に札幌~釧路間が高速でつながる

道東道(阿寒IC~釧路西IC)間17kmも令和6年度に開通します。それまでは札幌から阿寒ICまで高速道路でつながっていて、一応阿寒ICも釧路市内ではあるのですが、そこから釧路市街までは20km近く一般道を走る必要がありました。それが道東道(阿寒IC~釧路西IC)が開通して釧路外環状道路に繋がることで釧路市街へのアクセスが格段に向上しますね。また釧路空港と釧路市街のアクセスも向上します。

釧路市サイトより引用

便利になることは嬉しいことなのですが、この開通で、高速バスや航空機利用が便利になることで、JR北海道の特急おおぞら号の利用者も減らないか、心配にもなります。

将来的に根室本線ってどうなっちゃうのかな?帯広~根室間廃止なんてことになりはしないのか、ちょっと心配にはなりますね。

東海環状道路(山県IC~大野神戸IC)が開通

東海環状道路(山県IC~大野神戸IC)も令和6年度の開通です。しかしながら2024年03月22日開催の「国道475号東海環状自動車道(西回り区間)事業調整会議」にて、「糸貫IC~大野神戸IC」は、七五三第一高架橋の下部工事で玉石の発生により工程の遅延が生じており、開通が最大で半年程度遅れる可能性があるとのことが報告されています。半年遅れとなると2025年9月頃の開通になるのでしょうか?

この開通で名神の養老JCTから東海北陸道の美濃関JCTに抜けるのに、渋滞が頻発する一宮JCTを経由しないルートが誕生します。

岐阜国道事務所サイトより引用

愛知県は環状の高速道路が充実してますよね。名二環があってその外側に名神・新名神、更にその外側に東海環状が建設されつつあるという・・・。トヨタのおひざもとだからと言うこともあるのでしょうが・・外環の開通時期すら見通せない東京圏の住民からしたら羨ましい充実っぷりですね。

その他

他にも、すさみ串本道路が開通していよいよ紀伊半島南端の串本まで高速が開通するとか、出雲・湖陵道路、湖陵・多伎道路が開通して出雲から大田まで高速で繋がるとか、都城志布志道路が開通して鹿屋と都城が高速で繋がるとか結構重要な開通があったりします。

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