EPIはたーぼうのポートフォリオにも入っているインド株に広く投資するETFです。EPIを買ったきっかけは成長国に投資したいという動機ですが、今回改めてEPIについて深堀してみたいと思います。
成長国インドの概要
現在インドは世界第7位の面積と、世界第2位の13億人を超える人口を持つ国です。面積的、人口的に日本からに見ればかなりの大国です。2020年のGDPもドイツについで5位と近年かなり経済規模が大きくなってきました。
今後も飛躍的に人口が増加するインド
2025年頃にインドの人口は中国を抜き世界一になると見込まれています。中国の人口は2030年ごろに頭打ちになると予測されていますが、インドはその後もずっと増加し続ける予測になっています。
高い経済成長が見込まれるインド
上記は国際通貨基金による最新の経済成長率予測になります。インドは2023年、2024年は世界で最も経済成長が見込まれています。
インドに投資するには
インドに投資ができるETFはいくつかありますが、SBI証券、楽天証券で投資可能な3つのETFを比較します。
インドに投資するETFの比較
SBI証券・楽天証券で購入可能なインドのETFの中で下記の3つを選んで比較してみました。
ティッカー | EPI | 02836 | 1678 |
ETF名称 | WisdomTree India Earnings Fund | iシェアーズ・コア S&P BSE SENSEX インディアETF | NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信 |
運用会社 | WisdomTree | BlackRock | 野村アセットマネジメント |
経費率 | 0.84% | 0.64% | 1.045% |
資産総額 | 6.6億ドル (899億円) | 0.84億ドル (114億円) | 207.5億円 |
市場 | 米国市場 | 香港市場 | 日本市場 |
銘柄数 | 476銘柄 | 30銘柄 | 50銘柄 |
上位10銘柄構成比率 | 37.01% | 67.57% | ー |
新興国ETFは経費率が高めですね。EPIは比較的浅く広く投資するのに対し、02836・1678は上位銘柄の集中度が高いです。たーぼう的には、やや経費率が高いのは気になるものの、資産総額面でEPI一択ですね。
02836は信託報酬面で3商品中最も低いのはいいのですが、香港市場であることで敷居が高く、資産総額が少ない。
1678は資産総額が低く、信託報酬も高いのがネックですね。上位10銘柄構成比率はデータが見つからなかったので空欄にしています。
資産総額が低い商品は購入時や売却時にすぐに売買ができなかったりするので、たーぼう的にはできるだけ避けたいです。
EPIの上位10銘柄
順位 | 社名 | 組入比率 | セクター | 事業概要 |
1 | Reliance Industries Ltd | 6.75% | エネルギー | 石油化学、石油・ガス開発、小売、インフラ、バイオテクノロジーなどの事業を手がけるインド最大のコングロマリット |
2 | Tata Steel Ltd | 6.29% | 鉄鋼 | インド最大の民営総合製鉄企業 |
3 | ICICI Bank Ltd | 4.4% | 金融 | インドで2番目の規模の銀行 |
4 | Infosys Ltd | 4.32% | 情報技術 | 世界有数のITコンサルティング・ビジネスコンサルティング・テクノロジー・エンジニアリング・アウトソーシング・ソフトウェア開発企業 |
5 | Oil & Natural Gas Corp Ltd | 3.80% | エネルギー | 石油・天然ガスの探査開発国有会社 |
6 | Tata Consultancy Services Ltd | 2.89% | 情報技術 | インド最大手のITサービス企業。インド最大の財閥タタ・グループの中核企業 |
7 | Axis Bank Ltd | 2.69% | 金融 | インドの民間銀行において総資産および預金量で第3位の銀行 |
8 | NTPC Ltd | 3.07% | 公共事業 | インドデリー首都圏ニューデリーに本社を置く電力会社、発電シェアは約27% |
9 | Power Grid Corp of India Ltd | 2.06 | 公共事業 | インド国営送電会社。送電線 ・高電圧直流、配電所、給電所および通信施設の設置、運営を国内全域で手掛ける。 |
10 | Hindalco Industries Ltd | 2.00% | 金属 | インドのアルミニウムおよび銅製造会社 |
エネルギー、金属、金融、情報技術、公共事業などが上位に入っています。昨今のエネルギー価格高騰の影響のせいかエネルギーセクターの比率が上昇していますね。
EPIのチャート
最新チャート
最新チャートも掲載。2022年4月以降下落が続いていましたが、2022年7月で底打ち以降、2023/4月時点では1株$30~34のボックス圏にあります。
まとめ
たーぼうは今まで毎月定期的にこのEPIを購入してきましたが、ポートフォリオ内でのEPI比率が一定割合に達したので2022年2月購入分までで一旦定期購入を停止しました。現在ポートフォリオ全体に占めるEPIの比率は1.55%です(2023/4/6現在)
今後も長期でインドが魅力的な投資先であり続けると考えているので、一定割合を継続保有したいと思います。
インドにとってロシアは友好国である点には注意が必要
インドとロシアは伝統的に友好国関係にあります。現在ロシア・ウクライナ戦争で世界的にロシアへの批判が高まっている中では、注視していく必要があると思われます。
関連記事
最後までお読みいただきありがとうございました。投資につきましては自己責任でお願いします。