たーぼうです。こんなテーマで記事を書いてしまうのは「おっさんあるある」なのかもしれませんが、忘却の彼方に去ってしまう前に、カーナビ(スマホのナビアプリを含む)が無かった時代にどうやって車を目的地まで運転していたのかを思い出して書いてみます。
紙地図(ロードマップ)だけが頼りだった時代。
カーナビが無かった当時、当然頼るものは紙の地図しかありませんでした。当時車内には必ず紙地図(ロードマップ)を常備していました。これが無いと話にならないのです。
昭文社の「マップル」とか、東京地図出版社の「ミリオン」、国際地学協会の「ユニオン」が有名だったかな。特に売れていたのは「マップル」だったと思います。かなり大きめなサイズでその分地図の表示面積が広くて一覧性に優れていました。
もちろんロードマップは紙地図なので時間が経つとどんどん情報が古くなっていくのですが、毎年買い換えるのももったいないので、数年は使っていたように思います。新しくできた道はロードマップに書き込んだり、脳内で補完したりしながら古いロードマップを使っていましたね。
でも古いロードマップも時間が経つと別の意味で価値が出てきますよね。昔はこの区間はこんな悪路しかなかったんだーとか、まだ当時はここに鉄道があったんだとか。いろいろ発見があって楽しい。家には50年前のロードマップがあったりしますがそんなわけで捨てられなかったりします。
出発前には地図見ながら綿密にルートを検討して考えていた。
遠出をする前には特にルートを綿密に検討していました。このインターを降りたらこの交差点で左折して・・とかルートを検討して頭の中に叩き込んでおくのですね。特に右左折する交差点は「交差点名」を覚えておいてスルーしないように気を付けていました。また道路上の「方面看板」の役割も「道しるべ」として重要だったと思います。
特に目的地が入り組んだ細街路沿いだったりしたらさらに難易度大ですよね。もし目的地の場所がわからないときは、近くまで来てたら目的地の家なり施設なりに、電話で聞いてみるのが一番手っ取り早い方法でしたね。
迷ったときに現在地が調べるのが大変だった。
でもやっぱり知らない土地では右左折ポイントを間違えることも多々ありました。その場合は道端に車を止めたりしてロードマップを見ながら、まず今どこに居るのかを調べてみます。
で、近くに目印となるような施設があればいいのだが、例えば田舎でそんなものが周囲に無い場合、本当に現在地がわからくなったりする。そんな場合は、先に進んでもさらに墓穴を掘る可能性が高いので、とりあえず間違えたらしい場所まで戻ってみたり。そうやっていろいろ苦労しながら目的にたどり着いていました。
「目的地に迷わずたどり着く能力」が重要なスキルだったけどカーナビ登場で不要なスキルに・・
カーナビが無かった時代は「目的に迷わずたどり着く能力」ってかなり重要なスキルだったと思います。たーぼうは地図好きで大学も地理学科に入った位なので、結構このスキルにはかなり自信があったし、実際結構イケていたと思います。今ではそんなスキルはあってもさして重要ではなくなってしまいましたが・・
なので、カーナビが登場し、普及し始めた時は逆にカーナビを敵視していたように思います。友人の車がカーナビを装着しはじめてた90年代後半でも、たーぼうは地図好きだったこともあり「機械に道を指図なんかされたくない」とか「俺は自分で選んだ道を走るんだ」とか思ってカーナビを着けるのを避けてた記憶があります。
初めてカーナビを車に装着した時、人はカーナビにはかなわないこと悟りました。
仕事の都合もあり、車に初めてナビを付けたのは2002年だったか。90年代は20~30万近くしたカーナビも2000年代前半には大分安くなってきたように思います(それでも10万以上はしたかな)。
当時ベストセラーだったパイオニアのDVD楽ナビを車に取り付け、その便利さに驚嘆した事を覚えています。
案内通りに走れば目的地に着く!ルートを外れてもルートを引き直してくれる!現在地がリアルタイムで分かる!(当たり前なんですけどね)。もはや到底「人+紙地図」は、カーナビにはかなわないことを実感しました。
でもこれでもう車で知らない場所に行くのは全く怖くなくなったなと思ったものでした。
まとめ
カーナビを導入した時は、便利になったけど、頭を使わなくても目的地に着けるのでちょっと寂しい気持ちにもなりましたね。脳に地図をインプットする必要もなくなりました。考える必要が無くなった分、頭が退化するんじゃないかと思ったこともあります。
特に今の20代くらいまでの人はカーナビが無かった時代を知らないのかもしれませんね。今は何よりスマホがナビ代わりにもなるので、何十万も出してカーナビを入手しなくても、ナビ機能が手に入る時代になりましたね。カーナビメーカーも大変ですよね。
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今回はこの辺で。最後までお読みいただきありがとうございました。