2026年4月から自転車の道路通行規則の違反に罰金が発生するようになった。SNSでは特に車と自転車利用者からの不満のコメントがあふれているように感じる。何故こうなったのか?
これは長年放置され続けてきた日本の道路の構造上の欠陥に起因するものだからである。
自転車は道路の何処を走ればいいのか
もともと歩道を通行していた自転車が車道を通行するようになった経緯
道路に自転車通行帯が設置され始めたのが2008年。2010年には普通自転車専用通行帯の基準が明確され、その後2019年には道路構造令が改正され、車道上の自転車通行帯が明確に規定された。それまで歩道を走っていた自転車は明確に車道を走るよう法律で定義されたのである。そして2026年4月違反行為に対して罰金が発生するようになった。
法律は変わったが多くの道路は法律に追い付いていない
ただし長年歩道を自転車で走ってきた自転車利用者の意識は急には変わらない。何よりもいかんせん、車道を自転車で走るのは怖いのだ。
確かに法律が改正され、法律上は車道上の自転車通行帯が明確に規定されたのだが、実際には自転車通行帯が整備されている道路はほとんどなく、多くは自転車ナビラインという青い矢羽根印が道路左車線の左端に描かれただけで、実際は車と自転車が同じ道路上を走行することを余儀なくされるようになったからだ。
※自転車ナビラインのことを自転車通行帯と誤認識していたので記載内容を修正しました。(2026/4/6)
長年、道路構造上無視され続けた自転車の存在。
もちろんこうならざるを得ない理由がある。だって今まで道路は、その多くは車道部分と歩道部分しか作ってこなかったから。自転車通行帯はそもそも道路の設計段階時点で考慮されてこなかった。なので後付けで自転車通行帯を作ろうとしても道路上に場所がない。なので多くの道路上では結果的に自転車は車道上を走るしかないのだ。
でも昔から決して自転車はマイノリティな存在ではなかったはずだ。現在でも日本の自転車保有台数は5000万台から7000万台くらいあると言う。ざっと見て国民の2人に1人は自転車を持っている。特に都市部では通勤通学買い物等に欠かせない交通手段だ。モータリゼーションよりも自転車の普及の方が早かっただろうし。でも何故自転車は今まで道路構造上無視され続けてきたのだろうか?
自転車利用者の僕からすると、歩道を通れば歩行者から邪魔扱いされ(更には4月から違反切符の対象になった)、仕方なくも身の危険を感じつつ車道を走れば、今度は車から邪魔扱いされる自転車の現状を非常に残念に感じているしだいだ。一体自転車は道路のどこを走ればいいのか?って言いたくもなってくる。
これはまあ今に始まった事じゃないけどね。
↑甲州街道(国道20号)明大前付近のストリートビュー画像。自転車ナビラインは存在しているが路駐車がいてナビライン上を走行することが出来ない。自転車は車に怯えつつ道路の中央側に出て路駐車を追い越すことを余儀なくされる。こういう場合は歩道を走っていいよと警察は言ってるようだけど、歩道と車道の間にはフェンスがあるわけで。こんな構造の道路でどうやって歩道に戻れるの(笑)?
あと稀に後方確認せずにドアを開ける車がいるから、路駐車追い越しの際はあまり車のそばギリギリを通らない方がいいと思う。
↑の道路は2022年12月に開通した明治通りの新宿御苑付近。比較的最近に開通した道路だが自転車通行帯は無く、自転車ナビラインが車線左側に申し訳程度にあるだけ。結局、路駐車がいないにもかかわらず、自転車は車道を怖がって歩道を通行している。最近開通した道路でも自転車に優しい道路になっていない事が悲しい。
↑中野通りの笹塚付近。本来はこの道路のように歩道、車道、自転車通行帯がそれぞれ、物理的に分けられている道路が理想だろう。ただこの車道と自転車通行帯を区切るフェンスも最初から設計されたものではなく、簡易的に後付けされた感じ。ここは何度か走ったが植栽も邪魔して自転車通行帯が狭く感じるので、自転車にとってはあまり快適な道路とは言い難い感じ。
環2通りの新橋虎の門付近。2022年に開通した新しい道路だが、さすが都心部だけあって広い歩道に車道と明確に分けられた自転車走行帯が存在する。こういう道路構造が本来は理想だよね。
対策は?
ではどうすればいいかというと、理想は全国の道路を上の環2通りの新橋虎の門付近の道路みたいに道路・歩道・自転車通行帯は物理的に分離した道路構造にすることだけど、急にそんなことを出来るわけはない。
道路を拡幅するにも莫大な時間とコストがかかる。なので今後半世紀くらいかけて、少しずつ、道路・歩道・自転車通行帯が、物理的に明確に分けられた道路を整備していくしかないのかなと思う。
かなり悲観的な結論だけど。
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2021年10月に購入したロードバイク(GIANT CONTEND 2)や、自転車用品、ツーリング記録等。
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