たーぼうです。2023年3月に低コストインド株のインデックスファンド(iFreeNEXT インド株インデックス)が登場しましたが、今度は2023年9月にSBI証券からSBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド(愛称:サクッとインド株式)が誕生しました。
今まで、インド株に投資するインデックスファンドは経費率が高いのがネックでしたが、最近登場したインド株投信はかなり経費率をが抑えられて、いよいよインド株投資へのハードルが下がってきたと思います。
今回は、SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド(サクッとインド株式)・iFreeNEXT インド株インデックス・EPIを比較してみました。
概要比較
名称 | SBI・iシェアーズ・ インド株式インデックス ・ファンド | iFreeNEXT インド株インデックス | WisdomTree India Earnings Fund |
ティッカー | ー | ー | EPI |
形態 | 投資信託 | 投資信託 | ETF(上場投資信託) |
取扱市場 | ー | ー | NYSE |
運用会社 | SBIアセットマネジメント | 大和アセットマネジメント | WisdomTree |
経費率 | 0.4638% | 0.781%→0.473% (2023/9/7から) | 0.85% |
資産総額 | - | 300億円(2023年8月末) | 12.1億ドル(1779億円) |
銘柄数 | 30 | 50 | 418 |
ベンチマーク | S&P BSE SENSEX インデックス | Nifty50指数 | ウィズダムツリ ーインド収益指数 |
販売会社 | SBI証券 | SBI 証券 au カブコム証券 ソニー銀行 大和コネクト証券 松井証券 マネックス証券 楽天証券 フィデリティ証券 | SBI証券 楽天証券 マネックス証券 DMM株 |
設定日 | 2023/9/22 | 2023/3/13 | 2008/2/22 |
分配金 | 年1回決算(毎年9月18日)を行い、 収益分配方針に基づいて分配を行います | 年1回(毎年3/12に決算を行い 収益方針に基づき分配を実施) | 年4回(3/6/9/12月) |
iFreeNEXT インド株インデックス:大和アセットマネジメント社サイトより引用(2023/9/10時点)、
EPI:WisdomTree社サイトより引用(2023/9/10時点)
EPIは経費率で日本の投信に後れを取ることに。
注目は経費率ですね。SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンドが0.4638%の低経費率を引っ提げて登場したかと思いきや、すかさずiFreeNEXT インド株インデックスが経費率を0.781%から0.473%へと下げて経費率バトルが勃発しています。
今やEPIの経費率(0.85%)は比較すると完全に高くなってしまいましたね。個人的に今までEPIに投資してきたのでなんだか複雑な心境ですね(笑)。乗り換えるにしても税金かかっちゃうしなあ。
やはり2024年からNISA制度の拡充が予定されていて、投資商品販売会社が顧客の囲い込みに必死になっているという日本特有の事情が影響しているのでしょうね。なので、アメリカ市場がメインのEPIは今まで通りの経費率でも下げる必要がないと言うことでしょう。
上位10銘柄の構成比を比較
SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド (S&P BSE SENSEX インデックス) | 構成比 | iFreeNEXT インド株インデックス (Nifty50指数) | 構成比 | EPI (ウィズダムツリ ーインド収益指数) | 構成比 | |
1 | HDFC BANK | 15.46% | Reliance Industries | 10.28% | Tata Steel | 6.51% |
2 | Reliance Industries | 11.15% | HDFC Bank | 8.73% | Reliance Industries | 5.89% |
3 | ICICI Bank | 8.97% | ICICI Bank | 8.15% | ICICI Bank | 4.02% |
4 | Infosys | 7.04% | Housing Development Finance Corporation (HDFC) | 5.88% | Oil & Natural Gas Corp | 3.79% |
5 | ITC Ltd. | 5.23% | Infosys | 5.79% | Infosys | 3.74% |
6 | Tata Consultancy Services | 4.71% | ITC Ltd. | 4.83% | Tata Consultancy Services | 2.54% |
7 | Larsen & Toubro | 4.57% | Tata Consultancy Services | 4.15% | Axis Bank | 2.53% |
8 | Axis Bank | 3.60% | Kotak Mahindra Bank | 3.64% | NTPC | 2.44% |
9 | Kotak Mahindra Bank | 3.40% | Larsen & Toubro | 3.28% | Power Grid Corp of India Ltd | 1.97% |
10 | HINDUSTAN UNILEVER LTD | 2.98% | Axis Bank | 3.08% | Hindalco Industries Ltd | 1.97% |
上位10銘柄構成比率⇒ | 67.11% | 上位10銘柄構成比率⇒ | 57.81% | 上位10銘柄構成比率⇒ | 35.38% |
Nifty50指数は2022年5月末時点の構成比、EPIは2023年9/8時点の構成比
金融関連企業に黄色マーカー、情報技術関連企業に水色、エネルギー企業に赤色のマーカーで装飾してみました。
上位構成銘柄で目につくのは金融・エネルギー・情報技術と言ったセクターになります。
SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンドとiFreeNEXT インド株インデックスは上位構成銘柄が良く似ています。対してEPIは他の2投信に入っていない銘柄が上位に入っていたりします。
また、上位10銘柄の構成比率はEPIがかなり低く、他のに2投信はかなり高いです。
構成銘柄的には、EPIとSBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド/iFreeNEXT インド株インデックスとでは別物と言った感じですね。この辺は留意すべきかと。
まとめ
ここまで、比較してみましたが、今後日本でインド株インデックスに投資するには経費率的に、SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンドとiFreeNEXT インド株インデックスはかなり魅力ですね。
個人的には現在インドへの投資は全てEPIで行っていますが、これだけ経費率で差があるなら乗り換えを検討すべきかなと考えています。
これからインド株に新規投資するなら、SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンドとiFreeNEXT インド株インデックスは有力な投資先になりそうですね。もしかしたらどこかしらからまた新商品が出てくるかもしれませんが。
EPIは、「構成銘柄が多く分散されている」「ETFである」「資産総額が大きい」と言う特徴に魅力を感じるのであればありなのかなと思います。
関連サイト
今回比較した投信・ETFのサイトのリンクです。
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