たーぼうです。5年半前に自作したパソコンをメインで使っていますが、最近ちょくちょくとパーツを交換しています。目的は2つあって一つは、ゲーム(主にCities Skylines)プレイ時の快適性向上。もう一つは、windows11への対応です。今回はCPUをRyzen第一世代のRyzen5 1600から、第3世代のRyzen5 3600に交換してみました。果たしてどのくらい性能向上しているのでしょうか?
自作PCの構成を紹介
部品 | メーカー | 品番 | スペック |
CPU | AMD | Ryzen 5 1600 (今回Ryzen 5 3600に交換) | 3.6GHz、6コア12スレッド、TDP65w |
GPU | MSI | Radeon™ RX 6400 AERO ITX 4G | RX 6400 4G PEIE4.0 |
マザー | AsRock | AB350M-HDV | MATX、B350チップセット |
SSD | Western Digital | WD Blue SATA SSD M.2 2280 | 256GB |
メモリ | Crucial | CT2K8G4DFRA32A | DDR4-3200 8GBx2 計16GB |
OS | Microsoft | Windows 10 home | |
電源 | Cyonic | AU-450X | 450W 80PLUS GOLD認証 |
今の構成はこんな感じ。電源が非力なのであまり電力消費の大きいパーツは使えない。「ゲームやるなら電源変えろよw」と言う声も聞こえてきそうだけど、最近電力料金も高騰してるのであまり電力食いの構成にもしたくないんですよね。あと最近電源も高いのと今の電源が結構GOLD認証の結構いいやつということもあり出来るだけ今の電源を末永く引っ張りたいと考えています。
5年半前に組んだ時からは、メモリーとグラボを変えた。そんでもって今回CPU交換。この辺が自作パーツ交換で良く変える部品ですよね。
交換するCPUの選定
今のマザーボードのサイトからどのCPUに交換するかを検討してみる。マザーも古いのでサポートするCPUのほとんどは新品購入が難しくなってきている状況。ただBIOSのバージョンを上げればつい最近まで現役だったCPUを入れることは可能。あとBIOSが交換前と交換後の両方のCPUに対応していることも前提。(BIOSを上げると交換前のCPUに対応しなくなることもあるのでそこは要注意だと思う。)もう一つ重要なのがwindows11に対応したCPUであること。あとはひと昔前にベストセラーだったようなCPUの方が情報も入手しやすく、中古市場の流通量も多いのでいいなと思う。値段は1万以上は出したくないな。
そう考えるとおのずと候補は絞られる。というかこれしかない感じ。Ryzen 5 3600だ。BIOSも5.90に挙げれば両方のCPUに対応。もちろんwindows11にも対応。Ryzen 5 1600に比べて性能は恐らく30~40%向上。値段も中古で9000円位で予算内。コスパ最強だよね。やはりパソコンは最先端スペックを追うのではなく、2~3年遅れ位で追っかけていくのがコスパ良くスペックを向上させていくコツじゃないかなと思う。
CPU購入~交換作業
じゃんぱらで交換用のCPUを購入。ついでにグラボ売却。
さてCPUはじゃんぱらの実店舗で購入した。通販で買うと送料がかかるので電車で実店舗に行く方が安い。ついでにこないだ外したグラボ(GT1030)を同じ店舗で売却。グラボの売却益をCPU購入資金の一部に充当するとCPUは5千円で買えた計算だ。(安っ!)
もはや真夏か?というほどくそ暑い天気だったが汗だくになって実店舗に売買しに行ったかいはあったかと思う。
CPU交換後M.2ドライブが認識されないトラブル発生!【非常に焦った】
さて帰宅して早速CPUの交換作業に入る。多分パソコンの自作歴は20年以上なのだけど、パーツ交換作業って一向に慣れない。作業頻度が低く、へたしたら数年ブランクが空いたりするので、作業する時はいつも浦島太郎状態だったりするのだ。いつもマニュアル見ながらおっかなびっくり作業をしていくのがデフォだったりする。
今回もまずCPUクーラーを外す時に押すレバーが異常に硬くて苦労した。まあCPU交換作業はなんだかんだ言ってなんとか終了した。予め交換後のCPUに対応したBIOSを入れてあるので普通に起動するするはず・・・。電源スイッチオン!緊張の一瞬だ・・。よし!BIOS画面に入れたぞ。新しいCPUもBIOSで認識されている。順調だ!だがしかし・・・
BIOSを終了しても、一向にwindowsが起動しない。BIOS画面を調べてみるとOSが入ったM.2ドライブをBIOSが認識していない。何で?今回M.2ドライブなんか全然いじってないのに。この時点で非常に焦った。この時点で疑ったのは、作業の影響でマザーボードが断線したか、M.2ドライブに装着したSSDが死んだか。まあそうはなっていない可能性もあるので、まずはその前提で原因を探っていくことにした。
トラブル対処
最初にやったのは、SSDを一旦マザーボードから外して再度装着してみた。でもやっぱりだめだった。
次にやったのがCMOSクリア。これはマザーボードに装着したボタン電池を外して1分間以上待って再度取り付ける。そうするとでBIOSのトラブル解消する場合がある。というわけでやってみたけど、やっぱり認識しない。
まあやるだけやってもしだめだったらマザーボードとSSDの交換をしようか?と思って、ここでBIOS画面でM.2に関係しそうな設定項目が無いか?を片っ端から確認することにした。そうしたらそれっぽい項目を発見した。
BIOSの「Advanced⇒AMD PBS」に「M.2 Slot Switch」と言う設定項目があった。これが「M.2 PCIE Type」になっていた。でとりあえずこれを「M.2 SATA Type」に変更⇒保存⇒再起動してしてみた。
再度BIOS画面に入ったらM.2ドライブのSSDがちゃんと認識されていたのでした・・・。そしてめでたくwindowsが起動されたのでありました~。
うーん、でもこんな項目全くいじってないのに、CPU替えたら何で設定が変わっているんでしょう?。でももし同様のトラブルでお悩みの方がこのページに来られた場合、一度BIOS画面の「Advanced⇒AMD PBS⇒M.2 Slot Switch」を確認されることをお勧めします。
いやはや焦った。自作ってこういうことがあるんだよね・・。
ベンチマークでRyzen5 1600とRyzen5 3600の性能を比較
というわけでなんとか無事CPU交換も成功した。ベンチマークでRyzen5 1600とRyzen5 3600を比較してみた。
FF15ベンチ
上がRyzen5 1600、下がRyzen5 3600のベンチマーク結果画面。5160⇒5261とスコアが約2%上昇。上昇が思ったより小幅なのは、このベンチがグラボの性能の影響が大きく出るのかもしれない。
TimeSpy
上がRyzen5 1600、下がRyzen5 3600のベンチマーク結果画面。3661⇒3832とスコアが約4.7%上昇。FF15ベンチよりはスコアの上昇率が高い。
CINEBENCH
上がRyzen5 1600、下がRyzen5 3600のベンチマーク結果画面。CINEBENCHのスコアが一番差が出た。
なんと、Single Coreで866→1221ptsと約41%のスコア上昇。Mulch Coreで6495→8863ptsと約36%のスコア上昇。CINEBENCHは、CPUに特化したベンチマークソフトなので、今回CPU単体では36~41%の性能向上したことになる。これだけ性能アップするならCPU交換したメリットは大きいと感じる。あと5年はこのCPUで行けそうな気がする。
Cities Skylines
Cities SkylinesのパフォーマンスもAMD softwareで比較してみた。上がRyzen5 1600、下がRyzen5 3600のベンチマーク結果画面。平均フレームレートが37.9⇒49.8fpsと約31%も向上している。これは結構大きいな。
Cities SkylinesはGPU、CPUの両方を使うゲームなんだなと言うことがわかった(片方だけスペックが高くても良くない)。実際にプレイしてみると、明らかにRyzen5 3600に替えた後はサクサク、きびきびと動く感じがする。
もしかしたらCities Skylines2もこの構成で意外といけるんじゃないのか?(笑)なわけないか。
まとめと今後のパーツ交換計画
上記の結果をまとめるとCINEBENCHやCities Skylinesのフレームレートでおよそ30%~40%の性能向上が見られた。
Ryzen 5 3600 | Ryzen 5 1600 | 差 | |
FF15ベンチ | 5261 | 5160 | 2% |
TimeSpy | 3832 | 3661 | 4.7% |
CINEBENCH (シングルコア) | 1221 | 866 | 41% |
CINEBENCH (マルチコア) | 8863 | 6495 | 36% |
Cities Skylines (平均フレームレート) | 49.8fps | 37.9fps | 31% |
いやはや、苦労したけど交換してよかった。このスペックに近いパソコンをBTOで新調したら10万円かかると思うけど、グラボとCPU交換の実質2.5万円位で、最近の初心者用ゲーミングPCに近いスペックが手に入ったので良かったなと思う。
「PC正常性チェック」でWindows11のシステム要件対応状況をチェックしてみた。今回はCPUがWindows11対応になったので、あとは「セキュアブート」と「TPM2.0」だけになった。TPM2.0はBIOS設定変更すればすぐにOKになると思う。問題は「セキュアブート」でこれに対応するにはWindowsのシステムドライブのパーティション形式ををMBRからGPTに変換する必要があるみたいでこれが一番厄介そうだ。
どこかでシステムドライブのM.2SSDを更新しようかなとも考えているのだが、どうせならそのタイミングでGPTにするのがいいかなとも考えている。まだWindows10のサポート期限まであと2年以上もあるのでそれまではで頑張っても全然OKなのだけど。システムドライブのパーティション形式ををMBRからGPTに変換する方法については下記のページが詳しかった。実際にやる時には参考にしたいと思う。
今回ちょっとヒヤリとしたけどやはりOSドライブが使えなくなることを想定して、バックアップを取ることを検討したほうがいいなと思った。パーツ変更やBIOS更新前にバックアップを取っておけばとりあえず絶望的な状況は回避することが出来る。バックアップのやり方もこれから検討したいと思う。
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