東京の水不足は大丈夫か?現在の水源の状況を調べてみた(2023年8月15日時点)

たーぼうです。今年(2023年)は雨が少ない夏になっています。当初関東地方直撃かと思われた台風7号も西に逸れたことで、今後しばらく貯水量が急激に復活することも無さそうです。

台風7号の進路予想図。2023年8月14日8時時点。
気象庁サイトより引用

果たして東京の貯水量は大丈夫なのでしょうか?調べてみました。

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東京の水源は?

東京の水源は「利根川水系」「荒川水系」「多摩川水系」の3つになります。尚住んでいる場所によってどの川の水が使われるかが変わります。下の図を見ると大体自分の住んでいる所がどの水系の水を使うのかがわかります。

東京都水道局より引用

自分の住んでいる場所の水源の調べ方

もう少し詳しく調べる方法があります。

上のリンクの東京都水道局のサイトで自分の住所を入力すると自分の住所に供給される水の浄水場が分かります。たーぼうの水源は朝霞浄水場でした。となると荒川水系になるのですが、そもそも荒川には武蔵水路を通じて利根川の水が流入しているので、たーぼう宅の水源は「荒川&利根川」になりますね。

となれば、自宅の場合、荒川&利根川の貯水量が十分あれば渇水の心配は無いわけです。

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東京の水源の貯水量の状況は?

さて東京の水源の3水系の貯水状況は、2024年8月14日現在どうなのでしょうか?

利根川水系の貯水率は?

利根川ダム統合管理事務所サイトより引用

2024/8/14時点の貯水量は利根川水系9ダムの合計で60%です。ダムによって結構貯水量にばらつきがあり、八ッ場ダム(84%)・下久保ダム(69%)は比較的貯水率が高い。だが貯水量の大きい矢木沢ダムの貯水率が34%と低いのが残念ですね・・。

貯水量推移を見てみると

利根川ダム統合管理事務所サイトより引用

今年(2023年)の貯水量は赤線で表示されています。グラフで太字になっている部分は過去に取水制限のあった時期になります。概ね貯水量が200,000(千㎥)を割ると取水制限を開始するようです。

貯水量の推移も見てみると6月中旬にピークを付けてから貯水量がぐんぐんと下がってますね。そろそろ過去に取水制限を始めた貯水量まで減少しそうです。このままだと近く取水制限が開始しそうです。

荒川水系の貯水率は?

さて次に荒川水系の貯水率を見てみます。

荒川水系のダム(浦山ダム・滝沢ダム)の貯水率

貯水率は、浦山ダムが93.7%、滝沢ダムが84.8%と結構高いですね!ただ、利根川水系と比べるとダムが小さいようで、貯水量は二つのダムを合わせても、たった34%しか貯水率の無い矢木沢ダムよりも少なかったりします。やはり矢木沢ダムの貯水量が復活しないと安心はできないですね。

多摩川水系の貯水率は?

東京都水道局のサイトより引用

多摩川水系、小河内ダムの貯水量は78%で平年の84%よりはやや少なくなっていますが、まだそれほど深刻な状況では無いですね。

小河内ダムの水は利根川水系・荒川水系の水がいよいよ足りなくなった時に使うので普段はあまり貯水量に変化はない感じです。

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まとめ(利根川水系はそろそろ取水制限開始?)

貯水量の状況まとめると、利根川水系はこれ以上減るとそろそろ10%の取水制限開始?というところです。だた荒川・多摩川水系はそこそこ貯水率も高いので、今のところは、東京の渇水状況が急に深刻な状況になることは無さそうです。

危険サインは何か?を考えると、東京都にとって「虎の子」である小河内ダム(多摩川水系)の貯水量が減りだすと、かなりやばい(後がない)状況かと思われます。

今回の台風7号の通過後は、またしばらく晴れて雨の少ない状況が続きそうなので、今後も雨の少ない状況が続けば、より厳しい状況になる可能性が大きいですね。

台風通過後はまたしばらく晴れて雨の少ない日が続きそうだ 気象庁サイトより引用

我々の出来ることは節水を心がけることくらいでしょうか。

相変わらず余裕な神奈川県の貯水率

神奈川県企業庁かながわの水がめより引用

神奈川県の水源は東京と全く異なり、酒匂川と、相模川が水源になっています。現在も相変わらず各ダムの貯水率が85%以上をキープしています。余裕の平常運転ですね。ここ20-30年で神奈川県が渇水になったなんて話聞いたことが無いなあ。羨ましい。東京に少し分けて欲しい(笑)

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最後までお読みいただきありがとうございました。