たーぼうです。地元に住んでいると駅名や地名の読みは当たり前に思えるのですが、それは多分耳で記憶してるからだと思うのですが、なじみの無い人にとっては漢字表示されていたら読むのは難しい。
そんな難読駅名を神奈川県で10個選んでみました。前回の東京編に続いてお楽しみください。
1、蒔田(横浜市営地下鉄ブルーライン)
正解は「まいた」です。「蒔」をどう読めばいいのかが難しい。たーぼうは子供の頃は草冠の下の漢字につられて「ときた」と勝手に読んでましたが間違いでしたね。(^^;
地名の由来も調べてみました。
籾を直接耕地に撒く農法に由来する説、『更級日記』の一節の「あすだ河(明田川)」が大岡川下流部を指す古名であり、「めいた」→「まいた」と転訛したとする説がある。蒔田の地名は、埼玉県秩父市や京都市東山区などにもみられる。
Wikipediaより引用
地名の由来は諸説あるようですね。もともと「蒔」という漢字には ”(種を)まく” という意味があるそうです。
2、弘明寺(京浜急行本線・横浜市営地下鉄ブルーライン)
正解は「ぐみょうじ」です。これも普通に読めば「こうめいじ」とか「こうみょうじ」とか読んじゃいますよね・・。弘明寺駅は横浜市営地下鉄ブルーラインだと蒔田駅の隣りなので難読駅名が連続しております。
地名の由来も調べてみました。
横浜市南区の町名。町内にある弘明寺が地名の由来。かつては「求明寺」と表記されていたが、後に「弘誓深如海(ぐぜいじんにょかい)」というお経から「弘」の字を取って改名したとされる。
Jタウンネットより引用
難読駅名のクイズにも出ているくらいなので、読めない人多そうですね。
3、尻手(JR南武線)
正解は「しって」。「しりて」と読んではいけません(笑)。尻を手でひっぱたくような変な連想をしたくなる駅名です。
地名の由来も調べてみました
神話時代、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東征した際に、この付近で敵と戦って矢合わせ(合戦の合図に鏑矢をとばすこと)をしたという。この落ちた矢の先端の方角が矢向で、後ろ(尻)側が尻手だというのだ。
日本実業出版社サイトより引用
尻手と矢向が対になって生まれたという説があるのですね。面白いですね。
この尻手駅は南武線と浜川崎方面への南武線支線との分岐駅ですが、比較的近くに大きな川崎駅があるせいか分岐駅の割にはひっそりとした駅な印象があります。南武線支線も川崎駅と繋がっていれば便利なのですが、尻手と繋がっているので川崎駅に行くにはちょっと不便ですよね。
4、追浜(京急本線)
正解は「おっぱま」です。普通に読めば「おいはま」と読みたくなりますね。横浜市の南部の横須賀市にほど近い場所にある駅です。近くに日産の大きな自動車工場があります。
地名の由来も調べてみました。
実は、範頼は修善寺から横須賀の浦郷辺りに逃げのびて、洞窟に隠れていたとする説が伝わっている。このとき追手に追われた浜が「追浜」で、その追手を土地の漁師が鉈で切って範頼を助けたところが「鉈切」だという。
タウンニュースより引用
なかなか歴史のある地名の由来ですね。こういう地名は無くしてほしくないなあと思うのです。
5、新羽(横浜市営地下鉄ブルーライン)
正解は「にっぱ」。横浜市営地下鉄ブルーラインの難読駅名の登場はこれで3回目ですが、なんでこんなに多いのかな?素直に駅がある場所の地名を駅名に採用しているからなのか?
普通に読むと「しんば」とか「にいば」とか読みたくなる。
地名の由来を調べてみると、1290年の古文書が初出のなかなか古くからある地名のようです。
新羽の地名の初出は古く、正応(しょうおう)3 年(1290 年)の鶴岡八幡宮文書といわれています。地名の語源は、①鶴見川の舟運(しゅううん)で荷物を揚げ下ろしする荷場(にば)が転じたもの、②「新」は開墾地、「羽」は端で山の端、丘が鶴見川に向かって突き出ている地形から、丘陵の端に開墾した土地との説があります。
大倉精神文化研究所サイト より引用
6、入生田(箱根登山鉄道鉄道線)
「いりうだ」と読みます。ただWikipediaによれば、「箱根登山鉄道線の入生田駅の読み方は「いりうだ」であるが、近隣の交差点や箱根登山バス、伊豆箱根バスの停留所の読み方は「いりゅうだ」である。」そうです。こういう地名の読み方が複数ある事例って結構ありますよね。
地名の由来も調べてみました。
古代はこの入生田まで入江が入り込んでいたそうです。入生田の地名は入江田が入生田に転訛したのではないかといわれています。
開運 旧東海道 あちこち寄り道散歩道 より引用
7、逸見(京急本線)
「へみ」と読みます。昔同じ漢字で「いつみ」さんというアナウンサーがいらしたので、ついそっちに引っ張られてしまいがちになるのですが、普通に読めば「へんみ」とか「いつみ」と読みがちになりますよね。
地名の由来は諸説あるようです。
・「へみ」とは「へみ(逸水)」で、雨が降ると水が上がりやすい状態を意味する。
・逸見(へみ): 地名は、海辺の地形から起こったとする説がある。
「地名の由来」より引用
京急本線も難読地名が結構ありますね。
8,原当麻(JR相模線)
「はらたいま」と読みます。「当」を「たい」と読むのが難しい。普通に読むと「はらとうま」と読みたくなりますね。
地名は駅の近くにある寺の名前から来ているそうです。
さて今回は、相模線駅物語の第四弾「原当麻駅」(はらたいまえき)をご紹介します。珍しい駅名ですが、その由来は、当駅近くにある「当麻山無量光寺」からきているそうです。
じゃらん 相模線駅物語 第四弾「原当麻駅」をご紹介します。 より引用
「たいま」は寺が由来のなのはわかったけど、何故頭に「はら」を付けたのかな?そういえばこの辺りだと町田駅も昔は「原町田」駅だった。原町田の場合はWikipediaによれば、町田村(現在の本町田)の近隣の原野を開拓した村であったことから。原当麻も当麻近辺の原野を開拓した村だったのかもしれない。
最近はサイトのあるお寺も結構あるのですね。こういうサイトがあると行くのに便利というか、行くハードルが下がりますよね。
9、鵠沼(江ノ島電鉄線)
「くげぬま」と読みます。結構有名な海水浴場があるので読める人は多そうですが、それだけに読みを誤ると恥をかきやすいかもしれない(笑)。「鵠」という漢字が読めないのですよね。オンライン漢字辞典によれば、「鵠」はくぐい(カモ科の水鳥) / ひろい / おおきいなどの意味を持つ漢字だそうです。辞典でも「くげ」という読みは無かったので、やはり変則的な読み方ではあるようですね。
近くには小田急江ノ島線の「本鵠沼」・「鵠沼海岸」といった駅もありますが、いずれも鵠沼の部分は「くげぬま」と読みます。
鵠沼の地名の由来は、境川と引地川が蛇行氾濫を繰り返し、低地に取り残された沼に鵠(くぐい、即ち白鳥)が飛来した事によるとされています。
KFPおやじパトロール通信より引用
確かにこの辺は引地川と境川に挟まれたエリアなんですよね。今では高級住宅街のイメージがあるエリアですが、昔は川が氾濫を繰り返していたんでしょうかね。
10,栢山(小田急小田原線)
「かやま」と読みます。シンプルな読み方ですが「栢」という漢字の読み方が難しい。栢とは、かしわ/ブナ科の落葉高木などの意味をもつ漢字(モジナビより引用)だそうなので、単純にかしわ/ブナ科の木の山があったのかな?
地名の由来は定かではないようです。
かえ(榧)がかやへと転訛した推測できるので、小田原市内にも総世寺のカヤなどカヤの大木があることから、カヤが多かったのかもしれません。
ニッポン旅マガジンより引用
加山、香山の転訛とする説もあり、地名の由来は定かでありません(中世には栢山郷として存在)。
小田急屈指の難読駅名とも紹介されていますね。
まとめ
以上、10駅を選んでみました。もともと横浜にトータル18年位住んでいたので、耳になじみのある駅名が多かったです。でも読めてしまうので逆に難読駅と認識しにくかったりもします。
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最後までお読みいただきありがとうございました。