今は東京都に住んでいて神奈川県にも埼玉県にも住んだことがあるのだが、一都3県の中では千葉県だけは住んだことがない。土地勘が無いから難読駅名とかあるのかな?と思って地図を見て調べていたのだけど、調べるとあるわあるわで、10個に絞るのが大変でしたね。
というわけであくまで「千葉県に土地勘のない視点から独断と偏見」で10個絞らさせていただきました。結構千葉県は難読駅名の宝庫ですね。
千葉県の難読駅名10選
飯山満(東葉高速線)
「はさま」と読むそうです。初見ではまず読めないな。「いいやままん」とか「はんざんまん」とか読みたくなりますね。
東葉高速鉄道は1996年に開業した比較的新しい路線。今まで難読駅名を調べていると大抵歴史のある古くからの路線の駅が多かったので、そういう意味でも意外感がある。
船橋市のサイトに地名の由来がありましたので引用しますね。
地名は江戸時代にあった上・下飯山満(かみ・しもはさま)に由来する。市内における難読地名のひとつである。
船橋市サイトより引用
この地域は深田のため、子どもたちに「帽子が田んぼに落ちても絶対に取りに入ってはならぬ」と言ったほどで、大人でも一度はまるとなかなか抜け出せなかったそうである。
「飯山満」の語源については、「米(飯)が山ほどできて満ちた土地」からついたという伝えがあるが、実際には「谷あいの場所:狭間(はざま)」からついたものであると考えられている。
古くからの住人を中心に「はざま」と濁点付きで呼ぶ人も多く、町内の店舗や企業の営業所などの看板に「はざま」「HAZAMA」との表記がされているものも散見される。
「はさま」と読んだり「はざま」と読んだりする場合があるそうで、これ結構東京でも「江古田」とかでありますよね。
酒々井(JR成田線)
「しすい」と読みます。この駅の近くには「京成酒々井(けいせいしすい)駅」もあります。また東関道の酒々井IC、アウトレットもあるので地名的には有名なのかもしれない。ただ初見だと難しいですね「しゅしゅい」とか「さけさけい」とか読んでしまいそうです。
酒々井町のオフィシャルサイトに地名の由来が書いてありましたので引用しました。
おそらく印旛沼に面したこの土地は涌水の井戸が多く、「しゅすい(出水)」と呼ばれていて、文字には音(おん)が同じで豊かさを表す「酒(しゅ)」をあて、豊かさが繰り返すよう酒の文字を重ねて「酒酒井(酒々井)」と書いたのでしょう。
酒々井町のオフィシャルサイトより引用
木下(JR成田線)
「きおろし」と読みます。これ人名だったら普通「きのした」って読むので。そう読んでしまいがちですよね。
地名の由来は近くを流れる利根川で運んできた木をここで下(おろ)したことに由来するようですが、ならばこの読み方にも納得感がありますね。
八街(JR総武本線)
「やちまた」と読みます。「や」は読めても「街」を「ちまた」とは読めないですよね。「はちまち」「やつまち」と読みたくなります。
八街という名称は、明治新政府の政策により徳川幕府の放牧地であった小金・佐倉両牧の開墾に際し、開墾局が開墾に着手したおおよその順序によって命名された字名によるものです。
八街市オフィシャルサイトより引用
これらの字名は、初富(鎌ヶ谷市)、二和・三咲(船橋市)、豊四季(柏市)、五香・六実(松戸市)、七栄(富里市)、八街、九美上(香取市旧:佐原市)、十倉(富里市)、十余一(白井市)、十余二(柏市)、十余三(成田市)で、明治5年11月2日にそれぞれの村が誕生しました。
この8番目に開墾された地が現在の八街市の始まりです。
東浪見駅(JR外房線)
「とらみ」と読みます。言われてみれば読めなくもない気もするがやはり難しい。「ひがしろうみ」「ひがしなみ」と読みたくなります。
虎見とも書く。戦国期は虎見之郷、江戸期は東浪見村。枝郷に新熊村・下谷村があったが、のちに合併。地名は「どろ(泥)・み(水)」の転訛で沖合いに砂泥が堆積し泥海の名が生じたという。
未知の駅 總フサ 一宮町イチノミヤの地名由来より引用
虎見とも書くのですが、虎見だったら読みやすいんですけどね。
行川アイランド(JR外房線)
「なめがわアイランド」と読みます。「行」を「なめ」と読むところが難しいですね。駅名は昔あった「動・植物園」を中心としたレジャー施設にちなんでいるのですが、この施設は残念ながら2001年に閉園してしまった。ただ駅は駅名変更も無く今でも残っている。こういう例は「向ケ丘遊園」(小田急小田原線)とか「豊島園」(西武豊島線・都営大江戸線)などにもありますね。
昔は特急も停まる駅だったのに、今は普通しか停まらない無人駅です。なんだか切ない話ですね。
古くは滑川と称した。江戸期は浜行川村。寛文10年(1670)に浜行川と岡行川の2村となったが、明治2年(1869)に合併。「はま(浜)・なめ(滑)・かわ(川)」の転訛で浜辺の川底が滑りやすい川という意味か。または「かわ(側)」で浜辺の土砂崩れしやすい土地の側という意味か。
未知の駅 總フサ 勝浦市カツウラの地名由来より引用
飯給(小湊鉄道線)
「いたぶ」と読むそうです。これも読めませんね。「ばんきゅう」とかしか読めないなあ。
日本武尊(やまとたけるのみこと)が東国の蝦夷を鎮圧するため同地を通ったとき、住民から飯を献上されたところから名付けられたと伝えられています。
小湊鉄道公式サイトより引用
日本武尊にゆかりがあると伝えられるかなり古い地名ですね。こういう地名が残っているのは素晴らしいなと思います。Wikipediaによると2020年度の1日辺りの乗車人員は僅か3人とのことで廃止されずに残って欲しいなと思います。
総元(いすみ鉄道いすみ線)
「ふさもと」と読みます。「そうもと」「そうげん」と読みたくなる地名です。
総元の総という字には、麻のよく繁りたるということから総の国といういわれがあります。 これにちなみ明治22年に総の国の元になろうとの願いをこめて生み出したものです。
総元小学校-校章サイトより引用
もともとこの辺の地域は「房総」「上総」とかと言われる地域なので、その「総」の国の元になろうとの願いを込めた地名ということでなかなか壮大なスケールを感じます。
鰭ヶ崎(流鉄流山線)
「ひれがさき」と読みます。「鰭」という漢字が読めないですね。これを「ひれ」と読めるならそう難しい地名ではない気がします。ただ僕は読めなかった・・。
鰭ヶ崎というめずらしい地名は、弘法大師が、突然、現れた竜の捧げた木で薬師如来を刻んだとき、竜の鰭の先が、すこし残ったのに由来するといわれている。
流鉄-駅紹介サイトより引用
弘法大師って西暦774-835年頃の方なのでかなり由緒ある地名ですね。
葭川公園(千葉都市モノレール1号線)
「よしかわこうえん」と読みます。「葭」が読めないですよね。千葉市の中心部にある駅です。駅名は付近を流れる葭川から採ったと思いますが。川の名前の由来までは分からなかったですね。
1日乗車人員が1000人前後と都会の駅の割には少ない乗車人員数ですね。地図を見ると場所的に京成の千葉中央駅やJRの千葉駅から歩いてもそんなに時間がかからなそうな場所にあるので、わざわざモノレールに乗り換えてまでこの駅を利用する必要性も低いのでしょうね。
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