我が家では2匹の兄弟猫を飼っている。名前はオスの「らら」とメスの「りり」。2匹とも2010年生まれ、で2023/11/16現在で13歳。人間だと70歳手前くらいに匹敵する老描。
ちょっと前の話なのですが、吐血と言う飼い主にとってショッキングな出来事があったんですよね。ようやく猫も落ち着いてきたので経緯を書いてみることにしました。
吐血の経緯
ある日の夕方、給餌後に突然の大量吐血。
あれは、2023年10月7日の夕方のこと。家には僕が一人で妻は外出中だった。いつも通り夕方の5時に2匹の猫に餌を与えた。別に猫たちに異変の前触れみたいなものも無かったな。
それから約1時間後の夕方6時頃のことだった。猫が吐く音が聞こえた。別にうちの猫が吐くのは珍しい事じゃない。でもタイミングが給餌してから1時間しか経ってないので、食べた物をもどしたのかな?(特にオスの「らら」はたまにこういうことがある。)
嘔吐物は早く掃除しないと床に跡が残ったりするので、やれやれと思いながら現場に行ってみるとびっくり。床に大量のどす黒い、濃い赤ワインのような色の嘔吐物があった。どう見ても血だ。あとメスの「リリ」の様子が明らかにおかしい。1回大量に吐いた後も何回もあちこちで少量ながら血のようなものと嘔吐しまくっていた。呼吸も明らかに荒く気分が悪そうに見える。(嘔吐物の画像もあるのだけどややグロいので公開はやめときます。)
僕は嘔吐物を見た直後は、咄嗟のことでかなり気が動転したのだけど、まず「落ち着け!」と自分に言い聞かせて、まず嘔吐物を集めてビニール袋に入れた。獣医さんに嘔吐物を調べてもらう必要があるかもしれないと思ったから。集めた嘔吐物を計量すると108gあった。3.5kgしかない猫が108g吐血した場合、大人の人間に換算すると2L近く吐血したことになる。
もしかしてうちの猫、ダメなんじゃないか?その時は心底そう思った。ただ同時に、何はともあれやれることはやっておかなければ。ベストを尽くそうとも思った。
かかりつけの動物病院はあいにく診察終了。夜間救急動物病院で診察
まずはかかりつけの動物病院に電話。「猫が吐血したから診てもらいたいのですけど」と伝えたがあいにく既に診察終了でTRVAという夜間救急の動物病院を紹介された。
タイミングの悪いことにこの日は3連休の初日の土曜日。翌日も翌々日も動物病院は休診。(うちの猫はいつもこんなタイミングでおかしくなるんだよな。)やはりTRVAで診てもらうしかない。
この夜間専用の動物病院、以前にもりりが夜に血尿が出た時に利用したことがある。うちからちょっと遠いけど、こういう時は頼りになる病院。診療費は一般の動物病院よりかなり高額なのだけど。
悪いことは重なるものでこの日は家のリフォーム工事の邪魔にならないように、車を実家に預けていたせいで、車でTRVAまで行くことが出来ない。やむなくタクシーを利用した。
早速TRVAに診察開始の夜8時に行って診てもらい、血液検査、腹部超音波検査、点滴等の処置をしてもらった。獣医からは2年前に治療した肥満細胞腫(がんの一種)が胃腸に転移した可能性もあるとのこと。あとこの猫は兄弟はいるのかも聞かれた。最悪輸血が必要になる可能性もあるとのこと。
また、血液検査の結果、PCV(血球容積)値が20.7(正常値は30-45)と低いのだけど、そもそも以前からこの値が低いのか、どれとも今回の吐血で低下したものなのかがわからないとのこと。明日にでも再度血液検査してみてこのPCVの値の変化を調べて欲しいとのことだった。
困ったな・・。明日日曜もかかりつけの動物病院は休診だし、さらには明後日の月曜も祭日で休診なのだ。というわけでとりあえず初診にはなるけどネットで日曜も診察してくれる病院を探した。そしたらたまたま近所に日曜も診察してくれる動物病院が見つかったので翌日行った。
再度血液検査したらPCV値は前日の20.7から26.2まで上昇していた。正常値は30-45なのでもう一息と言う所だ。どうやらこのPCV値は吐血で一時的に低下していたものらしい。どうやらりりは危機を脱したのか?
その後の経過は?
実はりりは吐血後も食欲はあって、吐血後の翌日もいつもより餌を減らして与えた所なんと完食した。よく吐血した後に食べれるよな・・とこっちがびっくりしたんだけど。
その後1週間くらい時々嘔吐することはあったのだけど、嘔吐物に血が混じることは無かった。便にも血が混じって無さそうだったし。血尿も無い。様子も普段のりりに戻った感じ。今では一体あの吐血は何だったのか?って時々妻と話したりしている。
今日は11/16。あの日から1カ月以上経ったのだけども、相変わらずりりは元気。食いしん坊なのも以前と変わらない。
吐血の原因は何だったのか?
そもそもなぜ吐血したのかの原因が今でもわからないんだよね。もしかしたらりりは末期がんなのかもしれないし、胃潰瘍なのかもしれない。何か変なものを食べて一時的におかしくなっただけなのかもしれない。
ただあの出来事以降、吐血した形跡はなく、便も見た目正常だし、血尿が出ているわけでも無い。
胃の内視鏡検査とかすれば、何かわかることもあるかもしれないけど、検査自体老描には負担もかかるし、うちの猫は大の病院嫌いと言うのもある。(どこの猫もそうなのかもしれないけど)
まあ猫の気持ちもわかる。もともと臆病な性格の上に、いきなり病院に連れて行かれて何をされるのかわからないとしたら恐怖以外の何物でもないだろう。
そういうわけでまあ元気ならいいじゃないかということになった。今は出来るだけ苦しむことなく猫生を全うしてもらいたいなと思う。もちろんまた様子がおかしくなれば動物病院にはつれていくけど。
今回の出来事の教訓は?
老描と言うこともあり、いつ天国に旅立つ時が来るのかわからないと言うことを改めて認識した。普段元気そうに見えてもある日突然、容体が急変してぽっくり亡くなることも起こり得るんだと言うことは、心のどこかに覚悟しておきたい。今の平穏な日々が永遠に続くわけでは無いのだ。むしろペットの最期を看取るのは飼い主の義務だよね。ペットより先に飼い主が逝ってしまったらそれこそ大変なのだし。
あと普段のかかりつけの動物病院以外に、休日診療してくれる動物病院を見つけておくと良いと思う。今回そういう病院を見つけられたことは収穫。結構いい病院だったので良かった。
あと老描となった今から加入するのは不可能なのだけど、ペット保険に入っておいても良かったのかもしれないと思う。猫も人間と一緒で若い頃は病院の世話になることは少ないのだけど。今後は行くことが増えるのかな?
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