たーぼうです。半導体セクターETFのSMHについて調べてみました。かなりボラティリティの高いETFなので購入タイミングには注意したいETFですね。
2022/10/27:最新情報に更新の上全体的に見直しました。
半導体とは?
半導体って多くが製品の部品として使われているせいか一般人にはいまひとつなじみが薄いけど、詳しく説明しているサイトがありましたので紹介いたします。
半導体が使われる製品
エアコン、CPUやメモリなどのパソコン部品、携帯電話/スマートフォン、デジタルカメラ、テレビ、洗濯機、冷蔵庫、LED電球、電車運行システム、インターネット・通信などの社会インフラ、ATM、自動車などなど・・、ありとあらゆるデジタル機器、車両、社会インフラに使われているということですね。なので半導体が不足すると上記の製品が思うように作れなくなるわけで、かなり深刻な問題なわけです。
SMH(半導体セクターETF)の概要
ティッカーシンボル (ETF名称) | SMH (VanEck Vectors Semiconductor UCITS ETF) |
銘柄数 | 25 |
経費率 | 0.35% |
純資産総額 | 5.9憶ドル(861億円) |
上位10%銘柄比率 | 74.73% |
株価(2022/10/26時点) | $188.04(約27,800円) |
SMHは半導体セクターETFなので、VOOなどの指数連動ETFに比べて、銘柄数が極めて少ないですね。更に上位10社で74.73%と極めて高い構成比率になっています。経費率は0.35%でVOOに比べれば高いですが、十分安いと思います。
構成比率上位10社
順位 | 社名 | 事業内容 | 構成比率 |
1 | NVIDIA CORP | GPU・チップセットメーカー | 10.05% |
2 | TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFACTURING CO L | 半導体製造ファウンドリー | 9.74% |
3 | ASML HOLDING NV | 半導体製造装置メーカー | 9.42% |
4 | TEXAS INSTRUMENTS INC | 集積回路・DLPメーカー | 8.62% |
5 | BROADCOM INC | 無線・通信インフラ向けの半導体製品メーカー | 8.16% |
6 | QUALCOMM INC | 通信機器・半導体開発メーカー | 7.73% |
7 | ADVANCED MICRO DEVICES INC | CPU・GPU・チップセットメーカー | 6.53% |
8 | INTEL CORP | CPU・GPU・チップセットメーカー | 6.45% |
9 | ANALOG DEVICES INC | 半導体デバイスメーカー | 4.10% |
10 | APPLIED MATERIALS INC | 半導体製造装置メーカー | 3.93% |
上位10社構成比率(%) | 74.73% |
投資家にとってはおなじみの会社が名を連ねています。自作PCに凝っていたたーぼう的には、エヌビディア、インテル、AMDあたりは非常になじみのある会社です。
SMHのチャート
2011年以降の月足チャート
特に目につくのはコロナショック以降の激しい動きですね。コロナショックで100ドル付近まで大きく下げた後、320ドル付近まで高騰。2022年はそこからまっしぐらに下落という、ジェットコースターのようなボラティリティの高いチャートになっています。買い時によって天国にも地獄にもなるETFですね。
最新日足チャート
2022年以降は上下動を繰り返しながらも全体的には下落傾向が続いています。2022年10月26日終値で$188.04ですが、ここらで底打ちできるのか?が注目ですね。米国のインフレと利上げに収束の兆しが見えないかぎりは厳しい状況が続くのかもしれません。
まとめ
半導体不足は長期化するとの見方が出てきています。また世界各国で増産の動きがあり、アメリカのバイデン政権もアメリカ国内で半導体を作ろうと政策を進めています。単純に半導体不足を解消したい狙いもあるでしょうが、仮に台湾で軍事衝突が発生し、将来台湾からの半導体輸出がストップするなどの事態が起きたら大変なことになると懸念しての動きでもあるのでしょう。
しかしながら、いろんな国で半導体を一斉に半導体を増産すれば、ある時点で逆に供給過剰になって半導体価格が暴落するリスクもありますね。
個人的にはポートフォリオでSMHを約1%程度保有しています。セクターETFということもあり、ボラティリティも高いので、購入時期については慎重に行きたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました