ブランシュたかやまに1泊2日でスキー旅行に行った話とスノボ解禁に関する考察

久々にスキー旅行に行ってきた。昔は年30日位スキーに行ってたのだが今は年に1回行くかどうか位だ。尤も年30日行ってたのは盛岡に住んでた時で、当時は家から1時間も車を走らせれば10箇所位のスキー場があった。今は東京に住んでるので車で3時間は走らないとスキー場に行けない。これだけ遠いと日帰りだと滑る時間より運転してる時間の方がすっと長い感じになるので、せっかくなので1泊2日で行くことにした。

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ブランシュたかやまスキー場にした理由

今回行くことにしたのはブランシュたかやまスキー場。長野県の白樺湖エリアにあるスキー場で、僕自身今まで何度も行ったことがあるスキー場だ。ここの特色は何と言っても今時珍しいスキーヤーオンリーのスキー場であるということ。

スノボって動きがトリッキーで読みずらいんですよね。今まで何度かぶつかりそうになった経験がある。その点ブランシュたかやまは、スキーヤーオンリーなので比較的安心して滑れるのが最大のメリットだと思う。尤もスキーヤーでも暴走する人もいるので危険が無いわけではないけどブランシュではあまり見ないな。

ブランシュは今まで特にシニアとファミリーに支持されてきたスキー場だと思う。ただ残念ながらスキーヤーオンリーなのは2024-2025の今シーズンまでで、来シーズン以降はスノボでも滑れることになる。

せっかくなのでスキーヤーオンリーなうちに滑っておきたいなと思って今回はブランシュたかやまを選んでみた。1泊2日なので1日目と2日目のスキー場を変える手もあったけど、ブランシュたかやまの場合、半日券2枚より、2日券の方が安いんですよね。2日券買って2日ともブランシュで行くことにした。

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往路、首都高の永福から中央道へ。

住んでるのが東京の世田谷区なので最寄りICは首都高の永福になる。車は2009年式のスイフトで、新車で買ってかれこれ15年になる。にもかかわらずまだ3万キロも乗ってない(笑)。普段近所ばかり走ってるので全然距離が伸びない。最近車検を機に老朽化したスキーキャリヤを撤去したので、今回は後席をたたんで荷室にスキー板を乗っけてみた。やってみると、166cmのスキー板はちょうど後部荷室に対角線上にぴったりはまった。助手席も前に動かさずに入れられて助かった。今までスキーキャリアにスキーを積載してたけど、1人でスキーに行くなら後部荷室に乗っけるのがいいよなと思う。燃費も良くなるはずだ。

2025年の1月14日(火)朝8時半頃自宅を出発し、渋滞の環七外回りを北上し永福から高速に乗った。高速に乗ったら渋滞は無かった。スキーキャリアが無い分以前よりスムーズに加速する感じがする。中央道を運転してると富士山がだんだん大きく見えるのがいいよね。

途中、釈迦堂PAで休憩。中央道は諏訪南ICで降りて、ファミマで腹ごしらえ。そこから八ヶ岳ズームラインを八ヶ岳方面に進み「深山(みやま)」という交差点を左折して今度は八ヶ岳エコーラインを白樺湖方面に進むこの辺の道は景色の良い快走路で気持ちよく走れるので好きだ。いつも白樺湖方面はこのルートで行っている。前に行った時は茅野市北山あたりで狭い道を通り必要があったが、2023年3月に国道152号の湯川バイパスが開通したので、八ヶ岳エコーラインをまっすぐ走っていればそのまま白樺湖に行けるようになってさらに便利になった。

白樺湖周辺も積雪は無く、大門峠もすんなり通過できた。ただ、国道152号を左折してからのスキー場までの登りで雪道になった。きつい勾配とカーブが連続する道だが、オールシーズンタイヤで特に滑ることなくスキー場の第2駐車場まで行くことが出来た。11時半頃スキー場に到着。約200km、3時間の道のりだった。

ブランシュたかやま第二駐車場に到着。天気も最高!
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3年ぶりのブランシュは快晴!

さてスキーに行くのは実は約3年ぶりで前回は同じくブランシュたかやまに日帰りで行っている。リフト代も高くなった。昔は半日券が4千円位だった気がするけど、今は1日券が5500円、半日券で5100円だ。差額が400円しかないんだよな。多分半日券でいいやって人が多いんだと思う。僕も半日券で十分。1日滑ると足が持たないw。

2日券が9700円なので半日券を2日買うより2日券の方が安いと言うこれまた変な価格設定?。でもその方が安いので2日券を買った。

ブランシュたかやま第4ペアリフト上部からの眺め。平日は空いてていいですよね。

ブランシュたかやまは、メインの第一クワッドリフトに乗れば大体のコースにアクセスできるようになっている。上級コースでもそんなに難易度が高くないので中級の人でも行けるんじゃないかな。ただ唯一エキスパートコースがこぶがあって手強いんだけど、当日は閉鎖されていた。

第一クワッド終点からの眺め。

人工雪メインなので、スキー場以外の場所では雪が少なかったり無かったりする。この辺が白馬や野沢とかとかと違う所かな。ただ晴天率が高いのはメリットだよね。

3年ぶりのスキーだったが、普段自転車に乗ってたおかげか、半日くらいならそんなに足が疲れることもなかった。途中1回休憩して大体4時間位滑って16時位に上がった。あと休憩所のバウムで食べた長門牧場アイスクリームが超美味しかったな。\350とちょっと高いんだけど濃厚で旨いです。バニラとチョコレートを食べたけど個人的にはバニラがお勧めかな。

宿は岡谷の「ホテルオークニ」へ

宿は安く済ませようと思って岡谷の「ホテルオークニ」を選んでみた。1泊素泊まりで¥5350。ブランシュたかやまスキー場からだと車で30分くらい。

昭和のビジネスホテルといった風情だが、掃除が行き届いていて清潔な印象。古いホテルなので、ウォシュレットじゃなかったりするんだけど個人的には無問題だな。駐車場は無料なのが嬉しい。ただ駐車場はちょっとホテルから離れた場所になる。

このホテルの一番良い所は立地だと思う。セブンイレブンが徒歩1分、5分くらい歩くとレイクウォーク岡谷ショッピングセンターがあってスーパー、家電、100均、ユニクロ、ドラッグストアなど何でも揃う。下手な都会よりよっぽど便利だ。夕食はここの中のサイゼリアで、ハンバーグステーキ、ライス、コーンスープ、ほうれん草のソテー、グラスワインを食べた。会計ちょうど1000円。やっぱサイゼリアはコスパ最強だな。

なお、「ホテルオークニ」は公式サイトから予約するとチェックイン時にドリンクのサービスがあるのでお勧め。

ホテルオークニ5Fからの夕方の眺め。諏訪湖が見えてなかなかいい景色だ。
翌朝は何と雪だった。

翌朝は降りしきる雪の中ブランシュたかやまへ。

翌朝は雪。朝8時過ぎに降りしきる雪の中を出発。国道142号を和田峠方面に走ると完全な圧雪路になった。一応念のためチェーンは積んであるがちょっと失敗だったのがワイパーを冬用にしなかった所。ワイパーが凍ってちゃんと拭いてくれない。和田トンネルを抜けてブランシュたかやまへ至る県道は所々10%の登り勾配がある。その中を2WDスイフトのオールシーズンタイヤで登っていく。時々登り勾配のカーブでグリップを失いそうなるが、そういう時はアクセルを抜いて、グリップを失わないように調節しつつなんとかブランシュたかやまスキー場に到着。第2駐車場へはきつい坂があるので、安全策でふもとの第1駐車場に駐車した。

降りしきる雪の中なんとかブランシュたかやまの第一駐車場に到着。

ブランシュたかやまは圧倒的に第2駐車場が人気だが、なぜ第1駐車場の人気がないかというと、第1駐車場に至るキッズファンコースの斜度があまりにゆるいのと、第一駐車場からのリフトが遅いことに因ると思われる。

2日目はまさかの雪の中でのスキーをなったが、降り続く雪のおかげでコースコンディションは良好、ふかふかの雪上をすべる感触を味わえた。まるで白馬に来たかのような感じだ、このコースコンディションのおかげか1日目より自分がスキーが上手くなった気がした。

天気予報だと雪のち晴れだったのだが、結局午前中はずっと雪が降っていた。大体4時間位滑って13時ごろスキー場を後にした。

帰路も、雪が降りし来る中緊張の運転。キャリア撤去後の燃費は?

ブランシュたかやまへのアクセスルート中最も気を使うのが大門峠越えだと思う。特に姫木湖付近から峠まで九十九折りの急坂が続く。また最悪なのが峠が交差点になっていて信号が赤だと坂道発進を余儀なくされること。この日はスキー場から大門峠までずっと圧雪路で白樺湖先の九十九折ふきんまでずっと路面が圧雪状態だった。

まあ下りでスリップして止まれないのが一番最悪なので、登りの方が幾分ましなのだが、登り途中で止まってしまうと発進が困難なので、止まらないように、かつグリップが効くぎりぎり付近にアクセルを調節する細やかなアクセルワークが必要になる。なんとかオールシーズンタイヤで峠までたどり着くことが出来たのだが、案の定大門峠の交差点が信号赤で停止を余儀なくされた・・。でも幸い自分が先頭車だったので斜度の緩い場所で停止出来たので何とか発進できた。こういう時4WDはいいですよね。白樺湖先の九十九折あたりでようやく圧雪状態は解消された。帰りも、八ヶ岳エコーライン経由の諏訪南ICから乗った。

最近中央道の帰りは初狩PAで田舎うどんとおにぎりを食べるのが定番。PAは空いてるしうどんとおにぎりが旨くてリーズナブルだと思う。大きなSAより小さいPAの方が好きだな。施設近くに停められるし。

帰宅直前に給油したら26.46Lで¥4525だった。満タン後全行程約460kmなので燃費は17.4km/Lの計算。スキーキャリアを付けてた頃は遠出時でも燃費は15~16km/L位だったかな。大体1割位燃費が良くなっていると思う。年間のガソリン代が5万円だとすると、キャリアがないことで年間5千円浮くわけだから、やはり使わないならキャリアは撤去すべきですね。

ブランシュたかやまのスノボ解禁の背景を考察する

最後にブランシュたかやまスキー場のスキーヤーオンリー廃止、スノボ解禁について背景を考察したい。

やはり1番の理由はスキー人口の減少でしょうね。

消費者庁 スノースポーツ中の事故に注意 ― スキー・スノーボードの事故を中心に ― より引用 リンク先

興味深い資料があった。スキーとスノボの年代別人口で、10代はスキー人口の方が多いが、20代・30代はスノボ人口が圧倒的に多い。ただ40代以降はスキー人口の方が圧勝という状況。恐らく10代はスキーが多いのは親世代の40代がスキーが多く、まずスキーから始めるケースが多いからだと思うんだけど、でも20代-30代がスノボの方が多いから今後、親世代もスノボしか知らないケースが増えてスノボから始める子供も今後増えるんじゃないかな?と思えてくるんだよね。

スキー人口は高齢化が進み減少傾向、逆にスノボは若い世代がメインであることから、ブランシュたかやまとしては今後もスキーヤーオンリーでやっていくことに危機感があったのでしょうね。とはいえ1985年の営業開始以来約40年ずっとスキーヤーオンリーでやってきたわけですから、スノボ解禁は苦渋の選択であったであろうと推測します。

例えばグループでスキーに行くとして、メンバーにスキーヤーもボーダーも両方いたらその時点でブランシュは今までは行き先候補から外れていたわけで、恐らくはそういうグループを取り込みたい意図があるのでは?と推測します。

ただスノボ解禁は同時にスキーヤーオンリーと言うメリットを手放すことでもあるわけで、今までスキーヤーオンリーに魅力を感じてブランシュたかやまに通っていたスキーヤーが今後来てくれなくなるリスクもあるわけです。

ブランシュたかやまは白樺湖エリアのスキー場の中で諏訪方面から見て最も奥に位置します。スノボ解禁で他のスキー場などと同じだよねってことになったら「車山とか白樺湖国際の方が近くていいじゃん」ってことになりかねないリスクはありますよね。これらのスキー場に負けない魅力を持つことが今後はブランシュたかやまには必要になって来ると思います。

個人的には隣のエコーバレー(現在閉鎖中)とリフトで繋げて一体運営できると大規模スキー場というメリットが出てくるんじゃないかと妄想しちゃいますけど(笑)、それはそれで運営コストも上昇するので難しい面もあるのでしょうね。一体化で客が来ればいいんですがね。

果たしてスノボ解禁で客が増えるのか?減るのか?個人的には来シーズンも通ってみて成り行きを見守りたいなと思っています。そういえば僕ちょうど今月でシニア料金適用になるんですよ(笑)。

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最後までお読みいただきありがとうございました。