2024年からいよいよ新NISAが始まりましたが、その中で人気の投信とよく似た名前の別商品があるので、間違えないように注意しましょうねと言うお話です。
近頃NISAで人気の投信と言えば・・・
SBI証券のNISAランキングページの週間買付金額ランキング(2024/1/8-1/12)によると、1位・2位が三菱UFJアセットマネジメントの「eMaxis Slim」シリーズのインデックスファンドになっています。
何故、eMaxis slimシリーズは人気なのか?
このeMaxis slimシリーズが何故人気なのかと言いますとこのシリーズの信託報酬率が業界最低水準だからなのですね。
2024年1月現在、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)の信託報酬率が0.05775%、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)が0.09372%となっています。(2024年1月現在)
個人的には投信の信託報酬率は0.5%以下なら、まあ買ってもいい水準かなと思っているので、それからしたらかなり安いことには間違いない。
この信託報酬率とは投信の運用コストとして差し引かれるお金のことで、例えば、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)を100万円分購入して1年間持っていたとすると、100万円分 x 0.05775%で年間577.5円の信託報酬が運用資産から自動的に引かれることになります。このコストが低いからeMaxisシリーズが人気なのですね。
紛らわしい名前の別の投信があるので間違えて買わないように注意しましょう。
実はこのeMaxis slimシリーズによく似た名前の投信が、同じ三菱UFJアセットマネジメントから出ています。それが名前に「slim」がつかない「eMaxisシリーズ」になります。
信託報酬率が全然違う
両商品の信託報酬率を比較すると以下の表の通りになります。
eMaxis シリーズ | eMaxis slim シリーズ | 倍率 | |
全世界株式(オールカントリー) | 0.66% | 0.05775% | 11.4倍 |
米国株式(S&P500) | 0.33% | 0.09372% | 3.5倍 |
「slim」が付かないだけで全世界株式で、なんと信託報酬率が11倍以上の差になります。S&P500でも3倍以上の差があります。
なぜこのように似たような名前の投信が2種類あるのかと言うと、slimのつかないeMaxisシリーズは本来対面証券向けの商品なのですね。対面証券にかかる人件費コストを信託報酬率に上乗せしているわけです。
これに対してeMaxis slimシリーズは、対面証券では扱いがありません。だからこそ低コストを実現していると言えます。(つまり投信はネット証券で買うに限るということになります。)
名前が紛らわしいので注意
でもさらに紛らわしいのは、ネット証券でも「slim」がつかないeMaxisシリーズが買えたりするので、うっかりすると、ネット証券でわざわざ高コストなslimのつかないeMaxisシリーズを買ってしまう失敗を犯しかねないのです。
何でこんな記事を書いたかと言うと自分が過去にネット証券この失敗をやってしまったことがあるからなのですねw。
気づいたときに速攻でeMaxisシリーズは売却しして、eMaxis slimシリーズに買い直しましたけどね。それにしても紛らわしいですよね。
これに限らず、ネット証券だと銘柄コードを間違えたり、購入金額を間違えたり、注意しないと間違えるリスクはありますよね。自分一人で取引を完結できる代わりに他人の目のチェックが入ることは無いですからね。
取引を確定する前にちゃんと内容を確認してから確定ボタンを押すくらいしか対策はないのかなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。