「資産所得倍増プラン」で気になる、「60代で投資家デビューが続出する危険性」について考えてみた。

たーぼうです。岸田総理は5月上旬ロンドンで突如、日本の個人金融資産約2000兆円の半分以上を占める貯金を投資に回す政策を掲げました。

危うい「資産所得倍増プラン」 円安加速、国債安定消化にリスク【けいざい百景】:時事ドットコム
 岸田文雄首相が「資産所得倍増プラン」を打ち出している。「貯蓄から投資」を促し、経済を活性化するのが狙いだ。ただ、日本経済と企業の成長性が乏しいままでは個人マネーが米国株などに流出し、円安を一段と加速しかねない。また、家計の貯蓄が支えてきた日本国債の安定消化の構造を突き崩すリスクもはらむ。(時事通信経済部 編集委員・宮...

 「インベスト・イン・キシダ(岸田に投資を)」。首相は5月上旬、英ロンドンの金融街シティーで講演し、看板施策「新しい資本主義」の目玉として、倍増プランを突如打ち出した。

時事ドットコムニュース 危うい「資産所得倍増プラン」 円安加速、国債安定消化にリスク【けいざい百景】 より引用

確かにこれは唐突感がありましたね。

政権は倍増プランによって、悪化した市場との関係修復も狙う。野村総合研究所の木内登英エグゼクティブ・エコノミストは「株式市場を敵に回す姿勢から、市場を味方につける戦略に一気に転換した」と評価する。

時事ドットコムニュース 危うい「資産所得倍増プラン」 円安加速、国債安定消化にリスク【けいざい百景】 より引用

でも、たーぼうはまだ、岸田さんを疑ってます・・(ごめんなさいね)。あまりに唐突に180度方針転換したので、却って不信感を感じるのですよね。一体この人は何がしたいのか・・・?「新しい資本主義」とは一体何なのか・・・?

もともとの過去の発言から推測するに、基本的にこの人、増税したい人なんですよね。参院選で自民党勝利後は、本性を表して増税に突き進むものと思っておりました。参院選の終わった2022/7/20現在、まだその兆候は見られませんが、今後はその可能性はあるんじゃないかって勘ぐっています。

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日本の個人金融資産は6割を60代以上が持っている

2千兆円目前、個人マネー急増 60代以上が6割、氷河期世代と格差:朝日新聞デジタル
 個人の預貯金や株式などの金融資産が急増し、2千兆円に迫った。アベノミクスによる大規模な金融緩和による株高や、コロナ禍を受けた政府の給付金などで膨らみ続ける個人マネー。その実情は、少子高齢化や格差拡大…

調べてみると、日本の個人金融資産約2000兆円の内、6割は60代以上が持っているそうです。60代以上になれば、退職金も出るだろうし、以前よりはお金を使うイベントも減り、老後に対する蓄えの必要性からお金を使うことに対してより慎重になってきます。結果的に、金融資産全体の中でも資産を持つ割合が大きくなるのでしょうね。

ここで個人的に気になるのは、個人金融資産約2000兆円の6割を持つ、60代以上の世代が、金額的には資産所得倍増プランの「貯蓄から投資への転換」の主役になってくることです。

これらの世代に「貯蓄から投資への転換」を促した場合、果たして結果的に上手くいくのだろうか?というのが引っかかって来るのですね。若いうちから投資をしている人ならまだしも、「60代で投資家デビューする人が続出!」なんてことになれば、悪い結果になる予感しかしないのです。

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投資を始めるのは、若いうちが適していると思う。

たーぼうは、本当は、人が自分に合った投資スタイルを確立するには、ある程度の時間(感覚的には10年位はあると良いかなと思う)をかけて、投資の怖さや楽しさを学びつつ、試行錯誤しながら、自分に合った投資スタイルを模索していく過程が必要であると考えています。

本当はこの「試行錯誤しながら、自分に合った投資スタイルを模索していく」経験を始めるのに最も最適な年代は20代(10代でもいい)だと思います。理由は、無茶な投資をして資産を減らしたとしても、その後挽回する時間も投入可能資金もたっぷりあること、若いうちはまだ資産が少ないので借金でもしない限りは損失額も少なくて済むこともあります。失敗した経験はその後の投資への貴重な教訓にもなりますよね。

投資を始めた時、そのボラティリティの高さに過剰反応してしまう人って結構多いのではないかと思います。すなわち上昇時には有頂天になって貯金の大半を投資に突っ込みたくなる反対に下落時には絶望的になって株式の全てを安値で売却してしまうとか・・・。
 どちらも投資家としては好ましくない行為だと思いますが、でもこういうことも、若いうちだったら、経験しておくことは悪いことではないと思います。

若い世代だったら、例え結果が悪く、一旦全投資資産を売却することになったとしても、またどこかで再挑戦して「投資そのもの」は粘り強く続けてほしいなと思います。と同時に自分の投資先や資金投入タイミング・投入額が妥当だったのかも考えてみてほしいですね。若いうちならまだ自らの考え方を変えていく柔軟性もあるかと思います。

60代で投資家デビューすることは良い事なのだろうか?

そういうことを考えると、日本の個人金融資産の主役である60歳以上の世代が、新たに投資を始めることって果たして良い事なんだろうか?って考えてしまいますね。投資の怖さを知らない60代以上の人が金融機関の口車に乗せられていきなり大金を一括でつぎ込む・・・みたいなことが一番危険な香りがするのです。

もう60代にもなると、いろいろ試行錯誤するエネルギーも柔軟性も、若いことに比べるとかなり落ちて来るでしょう。収入も減るので万一投資に失敗した時に、その後に投入できる資金が限られ、挽回が困難になるばかりか、老後生活の目算も狂ってきます。時間も少ないので長期投資の恩恵も若者ほどは受けられなくなります。

少なくとも60歳以上になったら投資をするにせよ、徐々にディフェンシブなポートフォリオにしていくべきかと思います。

もし60代で投資家デビューするなら、つみたてNISAの枠内でやるのがいいんじゃないだろうか?

そういう意味では、60代で投資家デビューするなら、いきなり大金を投資に突っ込むのではなく、まずはつみたてNISAの枠内でやるのがいいんじゃないかと思いますね。悪質な金融商品は対象から除外されてるし。60代で運用開始したら20年経ったら80代になっちゃうけど、枠を金額的にも時間的にもフルに使う必要もないわけだし、お金が必要になったら、必要分だけ売却するような運用でもいいのかなと思います。

つみたてNISAの概要 : 金融庁
つみたてNISAのしくみや投資について基本から解説します。まずはつみたてNISAの全体像を把握することからスタートしましょう。

そんでもってもし、どうしてもNISA枠内を超えて投資がしたくなったら、自分の金融資産に余裕がある人なら、規律を守りながらやればいいかと思います。

まとめ

投資家サーベイ「岸田政権、支持しますか?」結果発表 | お知らせ | 日経CNBC
調査対象:日経CNBC視聴者 調査期間:2022年1月27日~1月31日 日経CNBC調べ ■日経平均DI推移(※日経平均DI=買いー売り) ■ドル円DI推移(※ドル円DI=円高ー円安) Q1. 日経平均 3カ月後の見通.....
日経CNBC 投資家サーベイ「岸田政権、支持しますか?」結果発表 より引用

5月の講演で岸田さんの発言が突如急転換した背景には、この日経CNBCの投資家サーベイの結果(2022/2/8発表)も効いているんじゃないかと思いますね。投資家からの支持率僅か3%という衝撃的な数字です。さすがに焦ったんじゃないかと推測します。まあ支持率の数字によって発言内容がころころ変わるのも、いかがなものかという気もしますけどね。

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