自民党が「一億総株主」を目指す提言を行った事について考える

たーぼうです。株主を増やす政策自体には賛成しますが、国民全員を株主にしようとする試みについてには懐疑的です。もともと国民全員を株主にしようとする意図は無く勢いのあるスローガンを出したかっただけなのなら理解できますが。

なぜ投資を勧める?一億総株主を求める理由
 岸田総理大臣が掲げる新しい資本主義の実現に向け、自民党が「一億総株主」を目指す提言を政府に提出しました。  コロナやウクライナの軍事侵攻。多くの不安があるなか、私たちは安定した生活をどう守ればいいのでしょうか。  政府が掲げる「新しい資本主義」実現に向けて30日、自民党の経済成長戦略本部が岸田総理に申し入れた提言...
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投資に向かない人もいると思う。

高齢者を無理に投資家デビューさせる必要はないと思う。

特に70代以上の高齢者で今まで普通預金か定期預金しかしてこなかったような人。特にこういう人をいまさら投資家デビューさせるのはいかがなものかと思いますね。

こういう人達が投資を始める場合、ネット証券の口座開設をするとはあまり考えられないので、多くは銀行か郵便局に行くと思うんですよね。まあ、そこで積立NISAの枠内で投資を始めるだけなら、(少なくとも積立NISAでは「ぼったくり投資商品」は除外されているので)大した害もなさそうな気もするんですけど。

でもそれだけなら銀行や郵便局も儲からないので、「もっと良い投資商品がありますよ」とか言って手数料の高い「アクティブファンド」とかを勧めるんじゃないでしょうかね?。で言われるままに買ってしまうお年寄り・・・って光景が全国で展開されるような気がしてならないのです。それって果たして良い事なのかな?・・って思うんですよね。

株価下落に対する耐性も人によって異なる

株式投資って、どんなに手堅くインデックス投資をしていたとしても、一時的に30%~50%下がることもありますよね。記憶に新しい所では、コロナショックでS&P500は35%下がりましたし、最近ではナスダック総合指数が、2021年11月の高値から2022/5/24にかけて30%以上下落しています。

これから投資を始める人で、そのことを許容できる人ってどのくらいいるのかな?って思います。インデックス投資ならまだしも、個別株だったら銘柄によっては下がった株価化が元に戻る保証もないですし。

今まで普通預金とか定期預金しかやったことない人だったら、「元本割れなんてもってのほか」と考える人は多いかと思います。

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投資を始めるにあたり多少は勉強したほうが良いかと思いますが。

痛い目を見たくなければ投資を始めるにあたって少しは勉強したほうがいいんじゃないかなとは思います。ただ投資は「習うより慣れろ」的な面もありますし、ある程度失敗を繰り返しながら覚えていく面もあると思います。

とはいえ最初はつみたてNISAの枠内で、しかもインデックス投資から始めるのが「怪我の確率の少ない始め方」かなとは思います。

一番やって欲しくないのは、下落の恐怖に耐えきれずに、大底で売ってしまうことですね。

まずはNISAの口座数倍増を目標にしてみては?

下記資料によると、2021年末のNISA口座数は1,108万口座。今日本人の20歳以上の人口は1億5百万人くらい(参考:人口推計)だから、それからすれば、NISA口座の保有率は1割くらいでしょうか?確かに少ないと言えば少ない。また口座数を倍増させるのに約6年かかっています。まずはこの増加スピードを如何に上げていくかでしょうね。2年で倍増あたりを狙っていくのがいいかなと思います。

個人的には学校を卒業して社会に出て働き始めた時から始めるのが、投資を始めるタイミング的にはベストかと思います。新社会人にNISA口座を開設を促すような制度を作るといいんではないでしょうか?

日本証券業協会 NISA口座開設・利用状況調査結果
(2021年12月31日現在)【詳細版】について より引用

まとめ 「一億総○○」ってスローガンはあまり好きではないです。

個人的には「一億総○○」みたいに国民全員をひと纏めにして、特定の方向に持って行こうというスローガンには無条件に嫌悪感を感じてしまうんですよね。

日本社会って同調圧力が強く、基本的に「みんな一緒(同じ)」であることを強要する空気が強い社会ですよね。でもそれが行き過ぎると、少数派を苦しめることに繋がりかねません。今特に世界的に(表向きでは)多様性が重視されているじゃないですか。だったらなおさら日本人全員を株主にする必要はないでは?資産運用に向いていない人もいるでしょうし、「株主になりたくない」って人がいたらその人の考えを尊重できる社会が大切じゃないでしょうか。

ひと昔前、「一億総活躍社会」ってスローガンありましたね。(あのスローガンは今でも生きてるのかな?)あれを聞いて非常にもやもやした記憶があります。「一億総活躍社会」というスローガンが出てくる背景には、「現状活躍出来ていない人がいる」という現状認識があるんだと思います。でもそもそも「活躍出来ていない人」って具体的に誰を指しているのでしょうか。その辺がきちんと定義されていない状況でスローガンだけが突っ走ってしまうから、なんかもやもやしてしまうんですよね。(多分定義してしまうといろいろクレームが出るだろうから、あえてその辺をあいまいにしたのかと邪推していますが。)

なんか話が脱線してしまいましたが、結論としては、やはり、株主を増やす政策自体には賛成しますが、国民全員を株主にしようとする試みについてには疑問を感じます。

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岸田総理の株式に関連した発言をまとめた記事です。正直、金融所得課税の増税をしたいのか、NISA拡充で減税がしたいのか、よくわからないなと思います。株主があまり好きでは無さそうにもみえるんですよね(ご自身でも株を持っていないようですし)。まあ本音は参院選後にわかるのでしょう。
投資初心者向けに資産運用の始め方について書いた記事です。
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